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2014.04.27 走れエロス
せんじつ、授業で『走れメロス』を読みました。

実はワタクシは、国語といっても文学ではなくて言葉自体(文法とか語彙とか表記とか)の方が専門でして、
論理的文章ならまだしも文学的文章のジュギョーはたいへん苦手です。

読み終わった後、物語の主題は物語が始まったときと終わったときの主人公の変化を見るとわかりやすいという話をし、
この物語のはじめとおわりでメロスの何が違うと思うか尋ねました。

わりと活発に発言するセイトの多いクラスなんですが、それでもはっきり正解が1つの問いかけには答えられても、自分の考えや感想のようなはっきりした正解のない問いにはためらいを感じるコがほとんどです。
この問いにも自信なさそうにぼそぼそ言ってる子が一人いただけだったんで、
いいこと言ってるよ、と励まして、大きい声で言い直させます。

セイト1「着てるか脱いでるか!」

センセイ「その通り。メロスは最初、服を着て登場するけど、走ってるうちに脱げていって、最後は全裸だよね。(セイト爆笑)このことは何を表しているだろう?」

セイト2「一生懸命走っていること。」

センセイ「そうだよね、なりふり構わず必死で走っているうちに脱げたんだよね。ここでさらに裏の意味について考えてみよう。服が脱げたことは、何を象徴しているだろうか。象徴と言うと難しいから、比喩でもいいかな。実は、服が脱げていくのは、メロスの内面的な変化と連動しているんだけど、どんな変化かわかる?」

……これでわかるチューガクセーがいたらすごい(※ゼロではない)、って自分でも思ってる発問なんで、ツッコミご容赦。結局自分で答えます。

センセイ「メロスは最初に登場したとき、『自分は正義感が強くて卑怯を嫌う、単純だけどまっすぐな男だ』と人から思われたがっていなかった? ところが、走っているうちに人からどう思われるかということがどうでも良くなっていくよね。そして全裸。」(セイト爆笑)

教科書を編集する側の解説によると、中2のコクゴキョーカショに「走れメロス」が掲載されるのは「14歳くらいで象徴的な表現が理解できるようになるから」なのだそうですが、現実問題としてフツーの中2にはハードルが高いので、ワタクシの場合はこんなジュギョーになってしまいます。しまいには、

「純文学だと、登場人物の感情とかが直接感情を表す言葉で書かれずに、背景の描写とかでなんとなくあらわされたりすることがあるんだけど、読みなれてそういうのに気付くようになるとラノベとかケイタイ小説の面白さとはまた違った面白さがあったりするよ。最初は人から解釈聞いてナルホドとか思ってるうちに、だんだん自分なりの読み方ができるようになってきたりするから。」

などと苦しいイイワケをして終わるわけなんですが、大半のセイトが聞き流している中、読書好きのセイト達が、

「あっ、なんか幾狭センセイがイイこと言ってる。」

ってマナザシで真剣にうなずきながらこっちを見てたりするのでちょっと良心が痛みます。

ごめんよ、ほんとは文学的文章については「はっきり書かれてる内容から外れない範囲で各自好きなように妄想して読めばいい」くらいに思ってて、君達のほとんどが仮死状態になる「用言の活用」の授業の方がワタクシの気合は入っているのだよ……。

あと、仕事のためでなくて自分の趣味で読んでるライトな小説でも「ああ、ココがナニナニの象徴になってるなぁ。」とか反射的に考えながら読んでいることにはたと気づいて「楽しみで読んでるはずなのになんでシゴトとおんなじことしてんだよワタクシ……」って微妙な気持ちになることとかあります。

さてさて、授業の最後にワークブックの問題を解く時間をとって机間巡視してたら、ある男子が隣席の女子を指して

「センセイ、またこいつエロいこと考えながら読んでたよ~。」

と、ちくってきました。教材が教材なんである程度予測はしていたのですが、

「そうかぁ。今回はどんな妄想?」

と彼女に尋ねてみました。

彼女「セリヌンテゥウス攻め。………………ぐふふふふ。」

………………そうきたか。
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