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この日は、朝湯と朝食バイキングに満足することからスタートいたしました。
幸先良いです。

屋上露天風呂で空模様を確認したところでは、霧と霧雨の中間ぐらい、今にも降りだしそうな雰囲気でしたが、出発するころには晴れてまして、
この地域のこの季節は朝方こんな感じなんだろうという結論に達しました。
道東は、ほっかいどとしては珍しいくらい湿度が高い、と住んでいたことのある方から聞いておりましたが、
絞って干しておいたタオルが乾いていなくてびっくりしました。まるで内地。

列車で釧路湿原の塘路湖駅に向かいます。
観光客風の乗客(我々含む)では、この駅で降りる人が非常に多かったです。
そして、たしかこの列車を降りるときだったと思うのですが、
降車する人がまだいるのに乗車する人がどど~~~っと乗ってきまして、
人波に押し戻されないように平泳ぎしながら出なければならなかったです。
前日のハナサキ線(※毛玉)に続き、この日乗ったセンモウ本線もかなりヤバいです。

駅には複数のアウトドア会社の人々が来ていて、それぞれの予約客の名をを呼んでいました。
その中の一人がおそらくコーディネーター嬢が予約してくれた会社の人らしく、

「ネータコーディーさま~~!」

と、呼ばわっています。
コーディネーター嬢は、まったく動じず、

「はい。」

とだけ返事して、名前の間違いを訂正することも無く案内された車に乗り込みました。
名字逆転で呼ばれることに慣れきっている人の、オトナの対応です。
とてもクールです。

ワタクシなんぞ、「幾狭」が「藺草」になっただけで、絶対零度の声で訂正します。
自分のオトナゲなさを反省することしきりです。

カヌー乗り場に着いて、会計の人にまた

「ネータコーディーさま~」

と呼ばれても、やはり動じないでフツーに返事しています。
これでほんとにここがネータコーディーさんが予約した会社で、コーディネーター嬢が予約したのは他の会社だったりしたらシャレにならんなぁ、と思ってたら、会計の人がようやく気付いて、

「あっ、申し訳ありません、ネータコーディーさまでなくて、コーディネーターさまでした。」

と訂正。
ワタクシやっと「人違いじゃなくて良かった」と安心しましたよ。

塘路湖畔
塘路湖畔

待っている間、チン(カヌーの沈没)の話をしたら、けっこうコーディネーター嬢が怖がってくれたので、楽しかったです。(←友達減らすタイプ)

会社の人どうしで、

「同じカヌーに乗る予定の人がまだ現れない、連絡がつかない。」

という不安な会話をしているのが聞こえてきましたが、
やがて定時になって、あらかじめ聞いていたよりすこし少ない人数でカヌーに乗り込みました。

メンバーは、我々2名、夫婦+小学生の姉弟の家族連れ、インストラクターの方1名の、合計7名です。

出発してから、家族連れのお客さんの弟の方が、パドルの持ち方の説明が理解できずにパニクってました。
隣に乗ってるお父さんが自分の持ち方を見せますが、左右反転しているのでよけい混乱しています。
ようやく持ち方がわかって漕ぎだしましたが、すぐ後ろに座ってるお母さんが、盛大に水をかぶってました。
子連れもなかなか大変です。

出発

スタートすると、インストラクターの方が、周囲の植物とかこれから見られる可能性のある野鳥とかについて説明してくれました。
インストラクターの方に、どこから来たか尋ねられて

「(現住所)町です。」

と答えましたら、

「え~? (現住所)町なら、カヌーに乗れるとこあるでしょう?」

と言われましたので、

「(現住所)町でもカヌーには乗れますが、(現住所)町には釧路湿原はありません。」

と返したら納得されました。

そういえば、以前に海無県の乗馬クラブでヤツガタケ周辺の外乗をしたときに、インストラクターにどこから来たか聞かれて、

「ほっかいどです。」

と答えたら、

「え~? ほっかいどならいくらでも外乗できる乗馬クラブあるでしょう?」

と言われたことがありましたよ。

同乗の家族連れのお母さんは、非常に目ざとい方で、たびたび野鳥を発見して知らせてくれました。

野鳥
ほぼ点なんですが鳥です。ここまで来といてケイタイカメラしか持ってこなかった阿呆はワタクシです。

オジロワシ、オオワシ、タンチョウ、指摘する種名もインストラクターさんから正解と言われてました。
姉の方は、そのたびに双眼鏡で見たり、カメラで撮影したり、嬉しそうでした。
そのお母さん、子どもたちに

「よく覚えといて、あとで図鑑で確認しようね。」

みたいなこと言ってましたんで、たぶん同業者だと思います……。
というか、繁忙期がずれていて盆前から休みを取りやすい職種といえばまずは我々ですので、おそらくビンゴです。

カヌーは塘路湖から釧路川に出た後、しばらくゆったり下っていきます。
お母さんのおかげさまで、自分たちでは気付かなかったであろう色々な鳥と遭遇したり、景色を堪能したり、普段使わない上半身の筋肉を使ってヨレヨレになったり、楽しい2時間弱を過ごしまして、無事ゴールに到着いたしました。

最後の直線 ゴール

塘路湖駅まで送っていただき、そこからノロッコ号で釧路湿原駅に向かいます。
改札の前に長机を置いた臨時の記念切符売り場ができていますが、普通の切符を売るところは見当たりません。
近くの駅員さんに、

「普通の切符売るとこないみたいなんですが、この列車は整理券方式ですか?」

と聞くと、

「いえ、切符買っていただいて乗っていただくことになってます。普通の切符もそこで買えます。」

とのことでしたので、記念切符売り場に並びます。

そこでも、別に「記念」切符は要らないクールな観光客の我々と、売り場の駅員さんとの間に認識のずれがあって、意思の疎通がうまくいきません。
無駄なやりとりがじゃっかんあって、ようやく普通の切符(複写式手書き)2名分を手に入れました。

ノロッコ号
ノロッコ号自由席より

走り出してちょっとすると、乗務員の方が乗客になにやら紙切れを次々に手渡してくれました。
見ると、「ノロッコ号 乗車証明書」と書いた、写真付きの紙切れでした。
列車のごみ箱に捨てて、清掃のときに乗務員さんが見かけたら気の毒だと感じたので、宿に持って帰って捨てました。

しばらく窓外の景色を堪能したあと、ノロッコ号は目的地の遠矢駅には停車しないので、釧路湿原駅で降車し、乗り換え待ちの30分を利用して展望台に行きます。(※この意図が伝わらなかったのも、切符を買うときに時間がかかった原因の1つでした。)

釧路湿原駅
釧路湿原駅

駅の案内表示を見ると、展望台まで片道15分とありましたが、

「この距離なら15分もかからん。」

とワタクシが言うと、コーディネーター嬢は

「したっけ、途中の休憩所で山ブドウアイス食べて待ってるわ~。」

と、言いまして、さくっと別行動。
ワタクシはカヌーでお疲れ気味のコーディネーター嬢をお待たせして展望台めざし、
コーディネーター嬢はアイスの嫌いなワタクシを見送って休憩所へ。
とてもクールなワタクシたちです。

階段と坂道をてくてくのぼって展望台に立ちますと、湿原が遠くまで見渡せました。

湿原展望台より

駅まで戻って時計を見ると、片道じゃなくて往復で15分でした。
でもこれはワタクシの足での所要時間なので、これから湿原展望台へ行こうかとお考えの方は、参考になさらず、駅の表示の方を信用してください。

コーディネーター嬢と落ちあい、展望台からの眺めが素敵だったことと、山ブドウアイスがおいしかったことを確認。
快速しれとこに乗りまして、すぐ隣の遠矢駅で降ります。

快速しれとこ 来た 快速しれとこ 内部
快速しれとこ、来る。 /快速しれとこ、内部。

遠矢駅から徒歩すぐの料理屋で、名物ザンタレを昼食にいただきました。
ザンタレは、ザンギにタレをかけたものです。
ほっかいど人以外の方に説明いたしますと、ザンギは「ほっかいど風・鶏のから揚げ」といった料理です。
でも、ほっかいど人の感覚ではザンギと鶏のから揚げは別の料理なのです。どう違うかは説明が難しい。
ザンギはほっかいど中どこでも、家庭料理としても居酒屋のメニューとしても定番ですが、ほっかいど人的には釧路に行ったらザンギは食わねば、なのです。

例によってコーディネーター嬢がザンタレのハーフ、ワタクシはザンタレのタレを辛くしたカラタレというのを注文いたしました。
カラタレの方は、食す人を選ぶからなのか、さいしょからハーフ設定です。

運ばれてきた料理を見ると、ハーフでもえらいボリュームです。

なお、写真はありません。
というか、基本、食べ物は写真撮ってる余裕ないです。
気づいたら食べ始めてます。
前回のエスカロップが例外中の例外。

コーディネーター嬢は、味見のためにザンタレをひとつワタクシにくれましたが、ワタクシはカラタレを見た瞬間、これはコーディネーター嬢には食べられないものだと判断したので、すすめませんでした。

「……これ、食べないよね。」

「うん。無理。」

コーディネーター嬢も、見た瞬間に同じ判断をくだしていました。

ちなみに、どちらも非常にうまかったです。
量を見て

「食べきれなかったら残りは持ち帰りにしようね。」

と相談してあったけど、結局2人ともその場で完食しました。

昼食後、次の列車まで1時間ありまして、その辺をうろうろ見て歩こう、くらいに考えていたのですが、
コーディネーター嬢が近くに神社を発見して、神社好きのワタクシに報告してくれました。

その名も、「釧路神社」。

釧路神社 鳥居 釧路神社 皇紀2600年
鳥居 / 「釧路神社」の表示の裏には、「皇紀2千6百年記念」と彫ってありました。

釧路神社 遠景 釧路神社 近景
釧路神社遠景 / 釧路神社近景

山神
山の神も祀られていました。ミニサイズの賽銭箱がキュート。

木1 木2
木も素敵でした。

狛犬 吽形 子取り 狛犬 阿形 玉取り
狛犬 吽形 子取り / 狛犬 阿形 玉取り

こちらの神社の狛犬さんは、玉取り・子取りだったのですが、
その「子」が、オトナのプロポーションでそのまま縮小コピーしたような姿だったのが印象的でした。

狛犬 子
狛犬 子

こちらの狛犬さんは、シッポがとてもキュートでした。

狛犬しっぽ1 狛犬しっぽ2
狛犬 後姿

といったことをコーディネーター嬢に語りながら見ていましたところ、コーディネーター嬢、

「神社によって、狛犬の形も違うの?」

と、おっしゃいましたので、

「一体一体違いますよ~。色々なバリエーションがあって面白いです。」

と、お話しいたしました。

見終わった後は、鈍行で帰路につきました。
こちらは地元の高校生と思しき乗客と観光客の混成群でけっこうこんでいたのですが、ゴミ箱を探して最後尾まで行ったら、
立ち入り禁止のトラロープが張られた中の何かの台の上に座っている高校生とか、
4人掛けの席に人がいなくててんこもりの通学バッグで埋まっているとか、
すげー見たくない光景を目にしてしまいました。
ワンマン運転で、乗務員の目は届かないとはいえ。
同じワンマン運転の道北の高校生も、そんなにお行儀いいわけではないですが、ここまでひどいのは見たことないです。

それはそれとして、

「自分たちの生活圏に、大量の観光客が踏み込んでくる状況」

について、コーディネーター嬢と語り合いました。
2人ともサッポロ出身なんで、なんとなくその気持ちはわかります。
雪まつりとか、よさこいソーランとか、
がんばってる主催者の方々や、一生懸命参加している方々には申し訳ないけど。
通学や通勤で地下鉄に乗ると、大量の観光客で混雑しててため息をつく、あの状況なんだろうなぁ、
地元の高校生にとっては。

あ~、え~と、観光客に来てほしくないわけじゃないですよ。
地元でたくさんの人が楽しんでくれるのは、地元民としては嬉しいです。
自分もよそに行けば観光客なんで、お互い様です。
よさこいソーランは嫌いだけど、参加してる方には楽しんでもらいたいと思ってます。わりと本気。

駅から散歩がてら夕食をとりに行く店の位置を確認した後、宿についてゆっくり温泉に入り、
コインランドリーに洗濯物を放り込んで休憩いたしました。

この日の夕食は、釧路に詳しい同僚のおススメの店でした。
非常においしかったのですが、ものすごい混雑で落ち着かず。
時間に遅れてきたらしき予約客が、
「すみません、もうその席にお客さん入れてしまいました。」
と断られて帰っていきました。

そのうえ、カウンターの隣席の男性2人連れの

「全道大会が×××」
「それで臨採に×××」

といった会話が耳に入ってきてしまい、

「うわぁ、トナリ同業者だぁ……」

と、さらに落ち着きません。

後でコーディネーター嬢に聞いたところ、彼女には彼らの会話は聞こえず、
コーディネーター嬢側の隣席の会話は、コーディネーター嬢には聞こえたけどワタクシの耳には入らず、
こみあって騒がしいのでみんな大声で話すので隣席にはまる聞こえだけど、ちょっと離れると聞こえない、
という状況だったようです。

そのうち、お隣の人々が

A「同僚の若い女性教師が、カレンダーの自分の誕生日に付箋はったんだけど、どうしたらいいと思う?」
B「え~? なんか、祝ってほしんじゃねーの? おめでとうとか言ったら?」

などと話しはじめました。
別に聞こうとしなくても聞こえてくるのは先ほど書いた通りです。

A「でも、休み中なんだよな。直接会えない期間。」
B「ほっとけば?」

……ワタクシもそう思う。

A「でも、美人なんだ。」
B「…………そうか。」

あやうく鼻から日本酒吹きそうになりました……。
そうか、そういう話だったのか……。
ワタクシてっきり、困った「かまってちゃん同僚」に関する愚痴だとばかり。
気づかなくてスミマセン。

コーディネーター嬢はコーディネーター嬢で、隣席の会話は聞こえてくるし、ちょうどカウンター上の彼女の鼻先のあたりが「厨房でできた料理が置かれてそれをホールスタッフが持っていく」受け渡し地点だしでワタクシよりさらに落ち着かなかったようです。
ひととおり料理を堪能したところで、場所を変えることにしました。

次に行ったのは、泊まっている宿の最上階のバーでした。
夜景が美しいという点では、同じ宿のアサヒカワ店のバー以上でした。
そして、他には若い女性の一人客だけで、たいへんすいていました。
これで落ち着いて話ができる、とメニューを見ましたら、
ほぼメジャーなカクテルばかりで、ウィスキーは品薄です。
ブレンディッドのスコッチとバーボンと、モルトのスコッチと日本産が各1種類、という感じ。

この点に関してはアサヒカワ店のバーは、同じモルトでも、アイラとハイランドとローランドとスペイサイドとアイランドがそれぞれ数種類ずつ置いてあって、個人的にすごいお気に入りです。
同じ系列の宿とはいえ、需要の違いもあるんで、それはしかたないか、とは思うのですが。

とりあえず、モルトで唯一おいてあったマッカランを頼みました。
コーディネーター嬢は、アルコールはひとやすみでクランベリージュースです。

乾杯して飲み始めたら、カウンターの向こうはしの若い女性客とバーテンさんが
教育実習
の話をはじめまして、
あやうく鼻からマッカラン吹くところでした。

さっきの店と違って、大声で話してるわけではないんですが、すいてて静かなんで耳に入ってきます。

なるべく聞こえないようになんか会話しようとしたのですが、
向こう様の話題がトクベツシエンに突入してしまい、こちらは沈黙。

「あ~~~~~~~~~~~、なんつーか……。」
「……センパイとして助言してくるかい?」
「あ~~~~~~~~、そしてクダまく。」
「クダまくんかい。」
「……やめよう。」
「そだね~。」

つまみを頼もうと思ったら、フードメニューは扱ってなかったこともあり、ここも早々に撤退して、
この日は部屋に戻りました。

「めぐりあわせが悪かったというか……。」
「むしろ、この時期の必然と言うか……。」

缶ビール片手に、やっと落ち着いて語り合った後、就寝いたしました。

~続く~
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