| Home |
2013.11.03
前任地再訪
先月の話になりますが、前任地の小さい町に行ってまいりました。
前任地は、「昭和前期に、某短歌の巨匠(って、サイトー○キチですがはっきり言って)が数日間この町を訪れたことがある」というわりと薄弱な理由で○キチ記念の短歌コンクールを主催しています。(※あまり○キチとの関わりが強調して語られているため、その町の子どもの中には「○キチがその町の出身だ」と勘違いしている子もけっこういます。立場上、はっきり言って困りました。)
コンクールをはじめた当初は、○キチの長男のサイトーシ○タさんの講演があったりして気合入ってたようですが、ワタクシが赴任した頃は講演等の集まりをする予算は無く、コンクールのみ行っていました。
それが、今年は周年行事ということで再度気合を入れたらしく、講師として○キチの次男であるキタモ○オさんの娘さん(○キチにとっては孫娘)のサイトー○カさんを招いて講演もすることになったそうで、思わず見にいきました。
ワタクシにとっては、偉大なる短歌の巨匠サイトー○キチも、まずは「あのキ○モリオさんの父さん」という認識で、娘さんのエッセイ本ももちろんぬかりなく読んでおりました。
文系サラブレッドの方だけあって当然面白いエッセイではありましたが、個人的に一番ウケたのが意図的にユーモラスに書いた部分では(多分)ない(であろう)、
平日に軽井沢のプールつきのホテルに泊まって、「軽井沢の高級ホテルというと敷居が高いようなイメージがありますが、シーズンオフの平日なら自分のような庶民でも充分泊まれるお値段なんです」的なことを書いた部分(うろおぼえですみません)で、
平日にリフレッシュのための有給休暇とれる企業に勤めてる時点で庶民じゃねーからww
とツッコミを入れずにはいられない(多分天然)ボケっぷりが非常に微笑ましく感じられました。
えーと……もちあげてるつもりなんですが、そのように見えませんねスミマセン。
キタモリ○さんは躁状態のときに株で破産したりしてるんで、当然サイ○ーユカさんも修羅場を経験しているわけですが、なんか根本に育ちの良さがあると思います。もちろん良い意味で。
育ちのいいお嬢様タイプの方がいざ逆境になるとおそろしく強靭だったりするのを目の当たりにすることがあります。ハタで見てるとものすごい理不尽な運命を「こういうものなのだろう」と素直にそのまま受け止めて自然体で対処していたりします。
この方についても、そんな印象を受けました。
……う~ん。どうしても好感を持ってるのがわかりにくい書き方になるなぁ。
なんとなく上から見て評価してる感じだからだろうか。
いや、ワタクシが上から目線でエラソーなのはいつものことなんだが、尊敬する方の縁者様だからそのスタンスが自分で必要以上に気になっているのだろうか。
うん、そういうことにしておこう。
さて、そんなわけで連休を利用して数十キロ離れた隣の隣町である前任地に、いざ出発、
と、自転車用のバッグに荷物をつめて外に出ましたら、雨がふりはじめました。
普段でしたらレインスーツ着てそのまま自転車でGOなんですが、
このときは連休明けに宿泊行事の引率の仕事が入っておりました。
しかもその行事のしきりはワタクシです。
風邪でもひきこんだらやばいので、しかたなく自動車で行くことにしました。
それまで、ワタクシはカーステレオというものを使ったことがありませんでした。
最初に買った車のエンジンをはじめてかけたとき、勝手に鳴り始めたラジオのスイッチをバチンと切って、それっきりです。ただでさえ運転が苦手なのに、気が散る、としか思えませんでした。
その後、たぶん音楽くらい鳴ってても支障にはならない程度には運転に慣れたとは思うのですが、切ったままのスイッチを入れてみよう、とかいう発想が浮かぶこともないまま10年以上の月日が過ぎていました。
ひとつには、ワタクシがどっかへ出かけるときというのが常にギリギリ出発で、ちょっとカーステレオのスイッチ入れてみようかな、みたいな展開には決してならなかったということがあったかと思います。
しかし、この日はそもそも自転車で行く予定でしたので、めずらしく出発がギリギリになりませんでした。
それでちょっとCDを車に持ち込んで、今まで視界に入ることもなかったプレイヤーをしげしげと眺めてみる余裕もあったのでした。
というわけで、記念すべき「生まれて初めて音楽を鳴らしながら車を運転した日」がこのときでした。
ちなみに、かけたCDは「Sound-Hole選集」……自分たちの演奏でした。うわぁ……イタい……。
とかいいつつ、山の中の一本道を(気分だけは)爆走していて、行く手に虹が見えたときにちょうどヘンデルの「ラルゴ」がかかりだしたときは、けっこう感動しました。ますますイタい。
そして、エンジンかけたままちょっと降車したときに気づいたけど、けっこう外に音が漏れてて恥ずかしかったです。
漏れてる音楽が軽快なポップスとかノリノリのロックとか重厚なメタルとかメジャーなクラシックとかならともかく、ルネサンス~バロックにかけての舞曲だったりするのがますます微妙……。
どうせなら「アニメヒストリー」とかにすれば、わかりやすくイタ過ぎて良かったかもしれません。
無事に前任地に到着しまして、講演会の会場に行きましたら、その町の自転車屋さん(仮名)の奥さんと、末のお子さんにばったり会いました。4人きょうだい全員、タンニンまたはキョーカタンニンとして関わったうえ、愛車の整備点検等でもたいへんお世話になった自転車屋さんのご家族です。
この日は、末っ子の短歌が賞に入ったので、講演会にいらしたようでした。
おめでとう、末っ子!
懐かしいのと同時に、すげー美人の奥さんが全然お変わりないのと、末っ子の身長が記憶にあるのの倍くらいに伸びているのにびっくりしました。
他にも懐かしい方々にお会いできましたが、会う人会う人から
「もしかして自転車で来ましたか?」
と尋ねられました。
ちょっと、期待通り自転車で来れば良かった、と思いましたです。
本題のように見せかけて、実はこの文章の本題ではない講演会は、楽しかったです。
サイ○ーユカさんから見た祖父母、父母のお話しの他、祖母のサイトーテ○コさんや父のキ○モリオさんが出演したTV番組のVTRなんかも面白かったです。
短歌コンクールの講評は、時間も限られていたため、ほとんど内地からわざわざいらした受賞者の方々の作品にしか触れられず、入賞したウチのガッコのセイトの作品についてもチラッとでも触れてくれないかなぁ、という希望はかなえられませんでした。
それはまあ、隣の隣町の関係者が来ることなんか想定外だろうからしかたないですが、せめて地元の子どもの作品で受賞したものについてくらい言及してくれてもいいのに……とは思いました。
というわけで、実は本題の、自転車屋さん再訪です。
美人の奥さんが、講演のあとぜひお寄りくださいと言ってくださったので、
今まで自転車整備してくださったお礼かたがた立ち寄らせていただきました。
そしてそこで、非常に喜ばしい報告を受けたのです。
そこの4きょうだいは、4人とも非常に美術が得意なのですが、
そのうち2番目と3番目のお子さんは、隣村にある美○工芸科の高校の出身・在籍です。
その高校に在学中の3番目のお子さんが高文連に出品した作品が、全国推薦に。
そしてその高校を卒業した2番目のお子さんの作品が、日展に最年少で入選。
う~~~~~~~~~~~~わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
来てみて良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
ではでは、舞い上がったままこの項を閉じたいと思います。
おめでとう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
前任地は、「昭和前期に、某短歌の巨匠(って、サイトー○キチですがはっきり言って)が数日間この町を訪れたことがある」というわりと薄弱な理由で○キチ記念の短歌コンクールを主催しています。(※あまり○キチとの関わりが強調して語られているため、その町の子どもの中には「○キチがその町の出身だ」と勘違いしている子もけっこういます。立場上、はっきり言って困りました。)
コンクールをはじめた当初は、○キチの長男のサイトーシ○タさんの講演があったりして気合入ってたようですが、ワタクシが赴任した頃は講演等の集まりをする予算は無く、コンクールのみ行っていました。
それが、今年は周年行事ということで再度気合を入れたらしく、講師として○キチの次男であるキタモ○オさんの娘さん(○キチにとっては孫娘)のサイトー○カさんを招いて講演もすることになったそうで、思わず見にいきました。
ワタクシにとっては、偉大なる短歌の巨匠サイトー○キチも、まずは「あのキ○モリオさんの父さん」という認識で、娘さんのエッセイ本ももちろんぬかりなく読んでおりました。
文系サラブレッドの方だけあって当然面白いエッセイではありましたが、個人的に一番ウケたのが意図的にユーモラスに書いた部分では(多分)ない(であろう)、
平日に軽井沢のプールつきのホテルに泊まって、「軽井沢の高級ホテルというと敷居が高いようなイメージがありますが、シーズンオフの平日なら自分のような庶民でも充分泊まれるお値段なんです」的なことを書いた部分(うろおぼえですみません)で、
平日にリフレッシュのための有給休暇とれる企業に勤めてる時点で庶民じゃねーからww
とツッコミを入れずにはいられない(多分天然)ボケっぷりが非常に微笑ましく感じられました。
えーと……もちあげてるつもりなんですが、そのように見えませんねスミマセン。
キタモリ○さんは躁状態のときに株で破産したりしてるんで、当然サイ○ーユカさんも修羅場を経験しているわけですが、なんか根本に育ちの良さがあると思います。もちろん良い意味で。
育ちのいいお嬢様タイプの方がいざ逆境になるとおそろしく強靭だったりするのを目の当たりにすることがあります。ハタで見てるとものすごい理不尽な運命を「こういうものなのだろう」と素直にそのまま受け止めて自然体で対処していたりします。
この方についても、そんな印象を受けました。
……う~ん。どうしても好感を持ってるのがわかりにくい書き方になるなぁ。
なんとなく上から見て評価してる感じだからだろうか。
いや、ワタクシが上から目線でエラソーなのはいつものことなんだが、尊敬する方の縁者様だからそのスタンスが自分で必要以上に気になっているのだろうか。
うん、そういうことにしておこう。
さて、そんなわけで連休を利用して数十キロ離れた隣の隣町である前任地に、いざ出発、
と、自転車用のバッグに荷物をつめて外に出ましたら、雨がふりはじめました。
普段でしたらレインスーツ着てそのまま自転車でGOなんですが、
このときは連休明けに宿泊行事の引率の仕事が入っておりました。
しかもその行事のしきりはワタクシです。
風邪でもひきこんだらやばいので、しかたなく自動車で行くことにしました。
それまで、ワタクシはカーステレオというものを使ったことがありませんでした。
最初に買った車のエンジンをはじめてかけたとき、勝手に鳴り始めたラジオのスイッチをバチンと切って、それっきりです。ただでさえ運転が苦手なのに、気が散る、としか思えませんでした。
その後、たぶん音楽くらい鳴ってても支障にはならない程度には運転に慣れたとは思うのですが、切ったままのスイッチを入れてみよう、とかいう発想が浮かぶこともないまま10年以上の月日が過ぎていました。
ひとつには、ワタクシがどっかへ出かけるときというのが常にギリギリ出発で、ちょっとカーステレオのスイッチ入れてみようかな、みたいな展開には決してならなかったということがあったかと思います。
しかし、この日はそもそも自転車で行く予定でしたので、めずらしく出発がギリギリになりませんでした。
それでちょっとCDを車に持ち込んで、今まで視界に入ることもなかったプレイヤーをしげしげと眺めてみる余裕もあったのでした。
というわけで、記念すべき「生まれて初めて音楽を鳴らしながら車を運転した日」がこのときでした。
ちなみに、かけたCDは「Sound-Hole選集」……自分たちの演奏でした。うわぁ……イタい……。
とかいいつつ、山の中の一本道を(気分だけは)爆走していて、行く手に虹が見えたときにちょうどヘンデルの「ラルゴ」がかかりだしたときは、けっこう感動しました。ますますイタい。
そして、エンジンかけたままちょっと降車したときに気づいたけど、けっこう外に音が漏れてて恥ずかしかったです。
漏れてる音楽が軽快なポップスとかノリノリのロックとか重厚なメタルとかメジャーなクラシックとかならともかく、ルネサンス~バロックにかけての舞曲だったりするのがますます微妙……。
どうせなら「アニメヒストリー」とかにすれば、わかりやすくイタ過ぎて良かったかもしれません。
無事に前任地に到着しまして、講演会の会場に行きましたら、その町の自転車屋さん(仮名)の奥さんと、末のお子さんにばったり会いました。4人きょうだい全員、タンニンまたはキョーカタンニンとして関わったうえ、愛車の整備点検等でもたいへんお世話になった自転車屋さんのご家族です。
この日は、末っ子の短歌が賞に入ったので、講演会にいらしたようでした。
おめでとう、末っ子!
懐かしいのと同時に、すげー美人の奥さんが全然お変わりないのと、末っ子の身長が記憶にあるのの倍くらいに伸びているのにびっくりしました。
他にも懐かしい方々にお会いできましたが、会う人会う人から
「もしかして自転車で来ましたか?」
と尋ねられました。
ちょっと、期待通り自転車で来れば良かった、と思いましたです。
本題のように見せかけて、実はこの文章の本題ではない講演会は、楽しかったです。
サイ○ーユカさんから見た祖父母、父母のお話しの他、祖母のサイトーテ○コさんや父のキ○モリオさんが出演したTV番組のVTRなんかも面白かったです。
短歌コンクールの講評は、時間も限られていたため、ほとんど内地からわざわざいらした受賞者の方々の作品にしか触れられず、入賞したウチのガッコのセイトの作品についてもチラッとでも触れてくれないかなぁ、という希望はかなえられませんでした。
それはまあ、隣の隣町の関係者が来ることなんか想定外だろうからしかたないですが、せめて地元の子どもの作品で受賞したものについてくらい言及してくれてもいいのに……とは思いました。
というわけで、実は本題の、自転車屋さん再訪です。
美人の奥さんが、講演のあとぜひお寄りくださいと言ってくださったので、
今まで自転車整備してくださったお礼かたがた立ち寄らせていただきました。
そしてそこで、非常に喜ばしい報告を受けたのです。
そこの4きょうだいは、4人とも非常に美術が得意なのですが、
そのうち2番目と3番目のお子さんは、隣村にある美○工芸科の高校の出身・在籍です。
その高校に在学中の3番目のお子さんが高文連に出品した作品が、全国推薦に。
そしてその高校を卒業した2番目のお子さんの作品が、日展に最年少で入選。
う~~~~~~~~~~~~わ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
来てみて良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
ではでは、舞い上がったままこの項を閉じたいと思います。
おめでとう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
スポンサーサイト
| Home |