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最終日は何をするか、事前に決めていませんでしたが、当日朝、

選択肢1)ちょっと早起きして、すこし遠出(北斗遺跡とか)する。
選択肢2)チェックアウトぎりぎりまでゴロゴロして、近場(子ども遊学館とか)をウロウロする。

の2択から、2人とも「チェックアウトぎりぎりまでゴロゴロ」を選択して二度寝いたしました。

ゆっくり朝湯につかり、遅めの朝食をとって、チェックアウト時刻11時の5分前に宿を出ました。
この日は、霧雨と小雨中間くらいの微妙な空模様でしたが、近場へバスで移動なのであまり影響なし。

宿からすぐのヌサマイ橋の前に観光相談所があるのを今更ながら発見し、一応行ってみましたが、
当然ながら紹介された観光地は既に行っているところでした。

相談所の方は、

「石川啄木とか興味あるかい?」

と尋ねてきましたが、まさか

「充分詳しいから結構です。」

というわけにもいかず、あいまいにごまかしました。

啄木(※「啄」には点がつきます)にハマったことのある方でしたらたいてい共感いただけるかと思いますが、
あの男の行状についてちらっとでも知ってしまうと腹が立ってくるのです。
しかし、作品自体は素晴らしく、たまに不覚にも感動してしまうことまであるところにまた腹が立ち、
とどめにそれが26で死ぬまでの間に書かれたものだということを考えるとノーミソが沸騰します。
まあ、今は1回転して、作者と切り離して作品そのものを楽しもうというところに来てますが。
そんなわけで、釧路での啄木の足跡を追ったりしたいとは思いませんでした。

個人的には、旧石器から縄文・続縄文・擦文文化まで続いていたという北斗遺跡はとても見たかったのですが、ちょっと遠かったのでパス。観光相談所でリーフレットだけゲットしてきました。
次に来たときに、ゆっくり見学したいです。

結局、朝相談した通り、子ども遊学館に行くことになりました。
ここで子ども向けの紙漉き体験をやっているそうで、我々は対象から外れるのですが、コーディネーター嬢は「資料があったら手に入れたい」と言っていました。

しかし、その前に、コーディネーター嬢はまたしても神社好きのワタクシにおあつらえむきの見学地を発見してくれました。

釧路厳島神社です。

釧路厳島神社01 釧路厳島神社02 釧路厳島神社03
一の鳥居 / 二の鳥居 /境内

こちらは嬉しいことに、境内に狛犬さんが3組いました。
コーディネーター嬢は、昨日の話を思い出したらしく、

「ほんとだ、神社によって狛犬って違うんだね。昨日のは、玉とか子とか持ってたけど、今日のには無い。」

と、感心してました。

釧路厳島神社05 釧路厳島神社04
一番奥の狛犬
江戸時代のものらしいです。

釧路厳島神社06 釧路厳島神社07
その後ろ姿


釧路厳島神社09 釧路厳島神社08
真ん中の狛犬
明治時代のものらしいです。

釧路厳島神社10 釧路厳島神社11

その後ろ姿
こちらは、しっぽが立派です。


釧路厳島神社13 釧路厳島神社12
一番手前の狛犬
たぶん明治時代のもの。

釧路厳島神社14 釧路厳島神社15
その後ろ姿


お稲荷さんと竜神さまも祀られてました。

竜神さまの祠は、小さいのに欄間に竜が透かし彫りされてて、とても立派でした。蛇さんが彫られた石が、左右の通常は狛犬がいる位置に鎮座ましましてました。

釧路厳島神社19 釧路厳島神社20
竜神様ロング / 竜神様アップ

釧路厳島神社21 釧路厳島神社22
欄間の透かし彫り(ピンボケすみません) / 蜘蛛の巣に雨滴がついてなんかすてき

釧路厳島神社23 釧路厳島神社24
左右の蛇さん


お稲荷さんの左右の狐さんは、吽形が巻物をくわえてました。

釧路厳島神社16 釧路厳島神社18 釧路厳島神社17
祠 / きつねさん吽形 / きつねさん阿形


護国神社もあって、こちらでは明治天皇の御製が石碑になってました。
コーディネーター嬢は当然のように、ワタクシに「この字なんて読むの?」とか「ますらをって何?」とか尋ねます。
ワタクシは当然のように、クールにさらっと読んだり当たり前のように解説したりしてみせますが、
幸い範読できる範囲だったから良かったもんの、内心ひやあせものでした。

釧路護国神社01 釧路護国神社02
釧路護国神社 / 明治天皇御製


参拝した後は社務所に行きました。
いろいろな種類のおみくじがあって、そのうちの1つをコーディネーター嬢がひきました。
なんだか仕事がらみばかり順調で、良縁とかはちらとも匂わせないのを引き当ててました。
さすがはコーディネーター嬢。とってもアイアンメイデンな運勢です。

神社のすぐ隣が米町公園でした。
展望台に昇って、釧路の風景をながめました。

米町公園01
米町公園展望台

米町公園02 米町公園03 米町公園04
展望台からの風景(もやってますが……)


次は、子ども遊学館。バスに乗っていきました。

1階は遊びのフロアらしく、屋内に砂場があったり、アスレチック的な遊具があったり、子どもたちが楽しげに遊んでおりました。

しかし、このフロアでトイレに行こうとしたのは間違いで、2つある個室の片方には便座に○ンコがついており、
もう1つが空くのを待っていたら、中からトイレットペーパーを引っぱり出すカラカラカラカラカラカラという音が、
エンドレスでず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと聞こえてきたため、
無言でさくっと退散し、エントランスまで引き返して別のトイレを探して利用いたしました。
新しくて、おそらく掃除も通常以上の頻度で行っている様子ではあったのですが。
常時不特定多数の子どもが使用する施設っていうのもなかなか大変です。

子ども遊学館06
中に子ども一人入れるようになってる不思議な物体
なんか目玉の親父に似ててあいらしいです。


建物の中央に大きな吹き抜けがあり、内側がらせん状のスロープになっています。
走らないよう促すポスターがはってありますが、当然のように子どもたちは走り回ってました。
スロープの途中には、だまし絵とか目の錯覚系の展示がありました。ワタクシこれ大好きです。
モノクロなのに回すと色が見えてくる仕掛けを一生懸命回している姉弟とかいて、微笑ましかったです。

子ども遊学館01 子ども遊学館02

2階の紙漉き体験は、なかなか盛況でした。
資料のプリントも、「ご自由にお持ちください」と掲示されて置いてありましたが、
コーディネーター嬢は教材としての「紙漉き体験キット」がどういうものか知りたかったのに対して、
イベントの目的的には「紙漉き体験キット」は紙を漉くとはどういうことかを学ぶためのツールにすぎないので、
こちらの要求にマッチするような資料は見当たりませんでした。
残念。

かわりにプリズムとか振り子とか宇宙クイズとか、科学館的な展示物を楽しんできました。

3階の高い位置に、小惑星探査機はやぶさの2分の1スケール模型がありました。
これがなかなかよくできてまして、さらに、
3階からは見上げ、4階から見下ろせるという立体的な展示の仕方になってました。

子ども遊学館03 子ども遊学館04

4階の図書スペースにも、棚一段くらい「はやぶさ関連図書」のコーナーがありました。

子ども遊学館05

子ども遊学館でけっこうな時間楽しく過ごしたため、
フィッシャーマンズワーフでお土産なんぞ買っているうちに帰りの列車の時間が迫ってきました。
昼食は省略です。
フィッシャーマンズワーフ名物の「さんまんま」なるものを買い、駅でも惣菜を買ったりしてから列車に乗り込みました。
例によって写真を撮る間もなく、気づいたら食い終わってましたが、
「さんまんま」は……なんだろう?
さんまの蒲焼押し寿司?
あったかいので寿司とも違いますかな。
開いた焼きさんま1本を、それとだいたい同じくらいの大きさの棒状の米飯の上に寿司のようにのせてある、なかなか豪快な食べ物です。
お店の人に

「たべやすく切りますか~?」

と尋ねられて、素直にうなずいたら、キッチンばさみでばっちんばっちん4等分してくれました。
1切れが2口分くらいでしょうか。
なかなかうまいものでした。
我々は列車まで持ってきて食べたわけですが、その場で食ったらもっとうまいかもしれません。

帰りの列車では、各施設や観光案内でいただいたパンフを読んで、おもしろいのがあったら相方に知らせたり、
列車内の電光掲示板の表示(列車の絵が可愛い)に注目したり、楽しく過ごしました。

スーパーおおぞら内 電光掲示板
この列車が新札幌駅を発車して札幌駅に向かっていることを示す電光掲示板。
オレンジ色の文字と線路の図の上に、緑色の列車の絵があり、現在のだいたいの位置が表示されている。

コーディネーター嬢と別れて実家に着くと、老親はすでに就寝しておりましたので、
テーブルの上に土産を乗せておいてワタクシも就寝いたしました。

翌朝、起きて居間へ行きますと、母が笑いながら土産の箱のうちの一つを裏返しました。

「製造所:サッポロ市○○区××~~」

実家の近所に全道各地の土産物のお菓子を作っている工場がありまして、
遠出のお土産にそこの製品を買ってくるのは、お約束なのでした。
味は…………
書かないでおきます。

他のお土産はおいしかったですよ。


~終わり~
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この日は、朝湯と朝食バイキングに満足することからスタートいたしました。
幸先良いです。

屋上露天風呂で空模様を確認したところでは、霧と霧雨の中間ぐらい、今にも降りだしそうな雰囲気でしたが、出発するころには晴れてまして、
この地域のこの季節は朝方こんな感じなんだろうという結論に達しました。
道東は、ほっかいどとしては珍しいくらい湿度が高い、と住んでいたことのある方から聞いておりましたが、
絞って干しておいたタオルが乾いていなくてびっくりしました。まるで内地。

列車で釧路湿原の塘路湖駅に向かいます。
観光客風の乗客(我々含む)では、この駅で降りる人が非常に多かったです。
そして、たしかこの列車を降りるときだったと思うのですが、
降車する人がまだいるのに乗車する人がどど~~~っと乗ってきまして、
人波に押し戻されないように平泳ぎしながら出なければならなかったです。
前日のハナサキ線(※毛玉)に続き、この日乗ったセンモウ本線もかなりヤバいです。

駅には複数のアウトドア会社の人々が来ていて、それぞれの予約客の名をを呼んでいました。
その中の一人がおそらくコーディネーター嬢が予約してくれた会社の人らしく、

「ネータコーディーさま~~!」

と、呼ばわっています。
コーディネーター嬢は、まったく動じず、

「はい。」

とだけ返事して、名前の間違いを訂正することも無く案内された車に乗り込みました。
名字逆転で呼ばれることに慣れきっている人の、オトナの対応です。
とてもクールです。

ワタクシなんぞ、「幾狭」が「藺草」になっただけで、絶対零度の声で訂正します。
自分のオトナゲなさを反省することしきりです。

カヌー乗り場に着いて、会計の人にまた

「ネータコーディーさま~」

と呼ばれても、やはり動じないでフツーに返事しています。
これでほんとにここがネータコーディーさんが予約した会社で、コーディネーター嬢が予約したのは他の会社だったりしたらシャレにならんなぁ、と思ってたら、会計の人がようやく気付いて、

「あっ、申し訳ありません、ネータコーディーさまでなくて、コーディネーターさまでした。」

と訂正。
ワタクシやっと「人違いじゃなくて良かった」と安心しましたよ。

塘路湖畔
塘路湖畔

待っている間、チン(カヌーの沈没)の話をしたら、けっこうコーディネーター嬢が怖がってくれたので、楽しかったです。(←友達減らすタイプ)

会社の人どうしで、

「同じカヌーに乗る予定の人がまだ現れない、連絡がつかない。」

という不安な会話をしているのが聞こえてきましたが、
やがて定時になって、あらかじめ聞いていたよりすこし少ない人数でカヌーに乗り込みました。

メンバーは、我々2名、夫婦+小学生の姉弟の家族連れ、インストラクターの方1名の、合計7名です。

出発してから、家族連れのお客さんの弟の方が、パドルの持ち方の説明が理解できずにパニクってました。
隣に乗ってるお父さんが自分の持ち方を見せますが、左右反転しているのでよけい混乱しています。
ようやく持ち方がわかって漕ぎだしましたが、すぐ後ろに座ってるお母さんが、盛大に水をかぶってました。
子連れもなかなか大変です。

出発

スタートすると、インストラクターの方が、周囲の植物とかこれから見られる可能性のある野鳥とかについて説明してくれました。
インストラクターの方に、どこから来たか尋ねられて

「(現住所)町です。」

と答えましたら、

「え~? (現住所)町なら、カヌーに乗れるとこあるでしょう?」

と言われましたので、

「(現住所)町でもカヌーには乗れますが、(現住所)町には釧路湿原はありません。」

と返したら納得されました。

そういえば、以前に海無県の乗馬クラブでヤツガタケ周辺の外乗をしたときに、インストラクターにどこから来たか聞かれて、

「ほっかいどです。」

と答えたら、

「え~? ほっかいどならいくらでも外乗できる乗馬クラブあるでしょう?」

と言われたことがありましたよ。

同乗の家族連れのお母さんは、非常に目ざとい方で、たびたび野鳥を発見して知らせてくれました。

野鳥
ほぼ点なんですが鳥です。ここまで来といてケイタイカメラしか持ってこなかった阿呆はワタクシです。

オジロワシ、オオワシ、タンチョウ、指摘する種名もインストラクターさんから正解と言われてました。
姉の方は、そのたびに双眼鏡で見たり、カメラで撮影したり、嬉しそうでした。
そのお母さん、子どもたちに

「よく覚えといて、あとで図鑑で確認しようね。」

みたいなこと言ってましたんで、たぶん同業者だと思います……。
というか、繁忙期がずれていて盆前から休みを取りやすい職種といえばまずは我々ですので、おそらくビンゴです。

カヌーは塘路湖から釧路川に出た後、しばらくゆったり下っていきます。
お母さんのおかげさまで、自分たちでは気付かなかったであろう色々な鳥と遭遇したり、景色を堪能したり、普段使わない上半身の筋肉を使ってヨレヨレになったり、楽しい2時間弱を過ごしまして、無事ゴールに到着いたしました。

最後の直線 ゴール

塘路湖駅まで送っていただき、そこからノロッコ号で釧路湿原駅に向かいます。
改札の前に長机を置いた臨時の記念切符売り場ができていますが、普通の切符を売るところは見当たりません。
近くの駅員さんに、

「普通の切符売るとこないみたいなんですが、この列車は整理券方式ですか?」

と聞くと、

「いえ、切符買っていただいて乗っていただくことになってます。普通の切符もそこで買えます。」

とのことでしたので、記念切符売り場に並びます。

そこでも、別に「記念」切符は要らないクールな観光客の我々と、売り場の駅員さんとの間に認識のずれがあって、意思の疎通がうまくいきません。
無駄なやりとりがじゃっかんあって、ようやく普通の切符(複写式手書き)2名分を手に入れました。

ノロッコ号
ノロッコ号自由席より

走り出してちょっとすると、乗務員の方が乗客になにやら紙切れを次々に手渡してくれました。
見ると、「ノロッコ号 乗車証明書」と書いた、写真付きの紙切れでした。
列車のごみ箱に捨てて、清掃のときに乗務員さんが見かけたら気の毒だと感じたので、宿に持って帰って捨てました。

しばらく窓外の景色を堪能したあと、ノロッコ号は目的地の遠矢駅には停車しないので、釧路湿原駅で降車し、乗り換え待ちの30分を利用して展望台に行きます。(※この意図が伝わらなかったのも、切符を買うときに時間がかかった原因の1つでした。)

釧路湿原駅
釧路湿原駅

駅の案内表示を見ると、展望台まで片道15分とありましたが、

「この距離なら15分もかからん。」

とワタクシが言うと、コーディネーター嬢は

「したっけ、途中の休憩所で山ブドウアイス食べて待ってるわ~。」

と、言いまして、さくっと別行動。
ワタクシはカヌーでお疲れ気味のコーディネーター嬢をお待たせして展望台めざし、
コーディネーター嬢はアイスの嫌いなワタクシを見送って休憩所へ。
とてもクールなワタクシたちです。

階段と坂道をてくてくのぼって展望台に立ちますと、湿原が遠くまで見渡せました。

湿原展望台より

駅まで戻って時計を見ると、片道じゃなくて往復で15分でした。
でもこれはワタクシの足での所要時間なので、これから湿原展望台へ行こうかとお考えの方は、参考になさらず、駅の表示の方を信用してください。

コーディネーター嬢と落ちあい、展望台からの眺めが素敵だったことと、山ブドウアイスがおいしかったことを確認。
快速しれとこに乗りまして、すぐ隣の遠矢駅で降ります。

快速しれとこ 来た 快速しれとこ 内部
快速しれとこ、来る。 /快速しれとこ、内部。

遠矢駅から徒歩すぐの料理屋で、名物ザンタレを昼食にいただきました。
ザンタレは、ザンギにタレをかけたものです。
ほっかいど人以外の方に説明いたしますと、ザンギは「ほっかいど風・鶏のから揚げ」といった料理です。
でも、ほっかいど人の感覚ではザンギと鶏のから揚げは別の料理なのです。どう違うかは説明が難しい。
ザンギはほっかいど中どこでも、家庭料理としても居酒屋のメニューとしても定番ですが、ほっかいど人的には釧路に行ったらザンギは食わねば、なのです。

例によってコーディネーター嬢がザンタレのハーフ、ワタクシはザンタレのタレを辛くしたカラタレというのを注文いたしました。
カラタレの方は、食す人を選ぶからなのか、さいしょからハーフ設定です。

運ばれてきた料理を見ると、ハーフでもえらいボリュームです。

なお、写真はありません。
というか、基本、食べ物は写真撮ってる余裕ないです。
気づいたら食べ始めてます。
前回のエスカロップが例外中の例外。

コーディネーター嬢は、味見のためにザンタレをひとつワタクシにくれましたが、ワタクシはカラタレを見た瞬間、これはコーディネーター嬢には食べられないものだと判断したので、すすめませんでした。

「……これ、食べないよね。」

「うん。無理。」

コーディネーター嬢も、見た瞬間に同じ判断をくだしていました。

ちなみに、どちらも非常にうまかったです。
量を見て

「食べきれなかったら残りは持ち帰りにしようね。」

と相談してあったけど、結局2人ともその場で完食しました。

昼食後、次の列車まで1時間ありまして、その辺をうろうろ見て歩こう、くらいに考えていたのですが、
コーディネーター嬢が近くに神社を発見して、神社好きのワタクシに報告してくれました。

その名も、「釧路神社」。

釧路神社 鳥居 釧路神社 皇紀2600年
鳥居 / 「釧路神社」の表示の裏には、「皇紀2千6百年記念」と彫ってありました。

釧路神社 遠景 釧路神社 近景
釧路神社遠景 / 釧路神社近景

山神
山の神も祀られていました。ミニサイズの賽銭箱がキュート。

木1 木2
木も素敵でした。

狛犬 吽形 子取り 狛犬 阿形 玉取り
狛犬 吽形 子取り / 狛犬 阿形 玉取り

こちらの神社の狛犬さんは、玉取り・子取りだったのですが、
その「子」が、オトナのプロポーションでそのまま縮小コピーしたような姿だったのが印象的でした。

狛犬 子
狛犬 子

こちらの狛犬さんは、シッポがとてもキュートでした。

狛犬しっぽ1 狛犬しっぽ2
狛犬 後姿

といったことをコーディネーター嬢に語りながら見ていましたところ、コーディネーター嬢、

「神社によって、狛犬の形も違うの?」

と、おっしゃいましたので、

「一体一体違いますよ~。色々なバリエーションがあって面白いです。」

と、お話しいたしました。

見終わった後は、鈍行で帰路につきました。
こちらは地元の高校生と思しき乗客と観光客の混成群でけっこうこんでいたのですが、ゴミ箱を探して最後尾まで行ったら、
立ち入り禁止のトラロープが張られた中の何かの台の上に座っている高校生とか、
4人掛けの席に人がいなくててんこもりの通学バッグで埋まっているとか、
すげー見たくない光景を目にしてしまいました。
ワンマン運転で、乗務員の目は届かないとはいえ。
同じワンマン運転の道北の高校生も、そんなにお行儀いいわけではないですが、ここまでひどいのは見たことないです。

それはそれとして、

「自分たちの生活圏に、大量の観光客が踏み込んでくる状況」

について、コーディネーター嬢と語り合いました。
2人ともサッポロ出身なんで、なんとなくその気持ちはわかります。
雪まつりとか、よさこいソーランとか、
がんばってる主催者の方々や、一生懸命参加している方々には申し訳ないけど。
通学や通勤で地下鉄に乗ると、大量の観光客で混雑しててため息をつく、あの状況なんだろうなぁ、
地元の高校生にとっては。

あ~、え~と、観光客に来てほしくないわけじゃないですよ。
地元でたくさんの人が楽しんでくれるのは、地元民としては嬉しいです。
自分もよそに行けば観光客なんで、お互い様です。
よさこいソーランは嫌いだけど、参加してる方には楽しんでもらいたいと思ってます。わりと本気。

駅から散歩がてら夕食をとりに行く店の位置を確認した後、宿についてゆっくり温泉に入り、
コインランドリーに洗濯物を放り込んで休憩いたしました。

この日の夕食は、釧路に詳しい同僚のおススメの店でした。
非常においしかったのですが、ものすごい混雑で落ち着かず。
時間に遅れてきたらしき予約客が、
「すみません、もうその席にお客さん入れてしまいました。」
と断られて帰っていきました。

そのうえ、カウンターの隣席の男性2人連れの

「全道大会が×××」
「それで臨採に×××」

といった会話が耳に入ってきてしまい、

「うわぁ、トナリ同業者だぁ……」

と、さらに落ち着きません。

後でコーディネーター嬢に聞いたところ、彼女には彼らの会話は聞こえず、
コーディネーター嬢側の隣席の会話は、コーディネーター嬢には聞こえたけどワタクシの耳には入らず、
こみあって騒がしいのでみんな大声で話すので隣席にはまる聞こえだけど、ちょっと離れると聞こえない、
という状況だったようです。

そのうち、お隣の人々が

A「同僚の若い女性教師が、カレンダーの自分の誕生日に付箋はったんだけど、どうしたらいいと思う?」
B「え~? なんか、祝ってほしんじゃねーの? おめでとうとか言ったら?」

などと話しはじめました。
別に聞こうとしなくても聞こえてくるのは先ほど書いた通りです。

A「でも、休み中なんだよな。直接会えない期間。」
B「ほっとけば?」

……ワタクシもそう思う。

A「でも、美人なんだ。」
B「…………そうか。」

あやうく鼻から日本酒吹きそうになりました……。
そうか、そういう話だったのか……。
ワタクシてっきり、困った「かまってちゃん同僚」に関する愚痴だとばかり。
気づかなくてスミマセン。

コーディネーター嬢はコーディネーター嬢で、隣席の会話は聞こえてくるし、ちょうどカウンター上の彼女の鼻先のあたりが「厨房でできた料理が置かれてそれをホールスタッフが持っていく」受け渡し地点だしでワタクシよりさらに落ち着かなかったようです。
ひととおり料理を堪能したところで、場所を変えることにしました。

次に行ったのは、泊まっている宿の最上階のバーでした。
夜景が美しいという点では、同じ宿のアサヒカワ店のバー以上でした。
そして、他には若い女性の一人客だけで、たいへんすいていました。
これで落ち着いて話ができる、とメニューを見ましたら、
ほぼメジャーなカクテルばかりで、ウィスキーは品薄です。
ブレンディッドのスコッチとバーボンと、モルトのスコッチと日本産が各1種類、という感じ。

この点に関してはアサヒカワ店のバーは、同じモルトでも、アイラとハイランドとローランドとスペイサイドとアイランドがそれぞれ数種類ずつ置いてあって、個人的にすごいお気に入りです。
同じ系列の宿とはいえ、需要の違いもあるんで、それはしかたないか、とは思うのですが。

とりあえず、モルトで唯一おいてあったマッカランを頼みました。
コーディネーター嬢は、アルコールはひとやすみでクランベリージュースです。

乾杯して飲み始めたら、カウンターの向こうはしの若い女性客とバーテンさんが
教育実習
の話をはじめまして、
あやうく鼻からマッカラン吹くところでした。

さっきの店と違って、大声で話してるわけではないんですが、すいてて静かなんで耳に入ってきます。

なるべく聞こえないようになんか会話しようとしたのですが、
向こう様の話題がトクベツシエンに突入してしまい、こちらは沈黙。

「あ~~~~~~~~~~~、なんつーか……。」
「……センパイとして助言してくるかい?」
「あ~~~~~~~~、そしてクダまく。」
「クダまくんかい。」
「……やめよう。」
「そだね~。」

つまみを頼もうと思ったら、フードメニューは扱ってなかったこともあり、ここも早々に撤退して、
この日は部屋に戻りました。

「めぐりあわせが悪かったというか……。」
「むしろ、この時期の必然と言うか……。」

缶ビール片手に、やっと落ち着いて語り合った後、就寝いたしました。

~続く~
根室駅から納沙布岬までは、バスで45分くらいです。

乗り込むまで、コーディネーター嬢は

「まさかあの毛玉バスまで一緒なんじゃ……」

と心配していましたが、幸いそのようなことはありませんでした。

道中、窓外の景色を眺めておりますと、やたらめったら「日本最東端の~~」という看板を目にしました。

「最東端の小学校」
「最東端の郵便局」
「最東端の……」……いろいろありすぎて忘れた。

ちなみに、「最東端の駅」は、終点の根室駅ではなく、ひとつ手前の東根室駅です。
東根室から根室に向かって、線路が微妙に西方向に曲がっているようです。

途中、ふと見ると、我々が乗ってるバスの横を、腹に「皇○党本部」とペイントしたバスが並走してました。
名前からすると右翼っぽい感じですが、はじめて見る党でした。
コーディネーター嬢は、

「さすが納沙布……」

と感心してましたが、ワタクシは「本部」という表記が気になってしまい、

「あのバスが皇○党の本部なのか? 移動する本部なのか?」

と疑問を口に出さずにはいられませんでした。

「きっとあのバスが変形して要塞になって飛んでいくんだよ。」

「地下に格納されてて、発進するときはプールの水を割って飛び立つのかもしれないよ。」

「普段は公園にアタマの部分だけ出して埋まってて、アタマは遊具になっているとみた。」

最東端看板探しと、皇○党本部談義をしているうちに、バスはあっというまに納沙布岬に到着しました。

駅近くでは、それなりに乗降者もいたバスですが、離れるにつれて乗客は減っていき、最後は我々の他には根室から同じ目的で乗ったと思しき一人旅の少年だけになっておりました。

降りるとき、バスの運転手さんが我々に

「今日は納沙布岬で右翼の集会があって、バスがたくさん来てるけど、
ただ北方領土返還の集会があるだけで、街中でするような演説とかはないんで、おとなしくしてると思うよ。
警察も自衛隊も来てるし、害はないはずだから、気にしなくて大丈夫だから。」

みたいなことを説明してくれました。

見ると、まさに皇○党本部が岬の駐車場に入っていくところでした。

駐車場には既にいろんな党のバスが並んでおり、見かけたかぎりでは自衛隊の方は数人。
集会終わったっぽい? もしかして皇○党さん遅刻? とか、よけいな心配をしてしまいました。

海に向かって進むと、「四島のかけはし」だったかいう(うろおぼえ)巨大なモニュメントがありました。
アーチ状のモニュメントの中央にはトーチがあり、火が燃えてました。

四島返還のなんか1 四島返還のなんか2
四島のかけはし / トーチ

「島を還せ」と大書した立派な碑がありました。
鐘があって、これも四島返還のなにかだったと思います。コーディネーター嬢が鳴らしてました。

島を還せ碑 四島返還のなんかの鐘
島を還せ碑 / 鐘

こちらには、最東端のテレフォンボックスとか、最東端のトイレとかありました。

最東端の電話ボックス
最東端のテレフォンボックス(アザラシつき)

しかし、もし北方領土が返還されたら、ほとんどの「日本最東端の」の看板は下ろさないとなんないなぁ、
とか、どうでもいいことを考えながら眺めてました。

海際には、納沙布岬の碑。ここにも「返せ北方領土」と刻まれています。
ちょっと離れたところに、「返せ 全千島樺太」の碑もあり、
「えっ? そこまで『返せ』なのか?」とちょっとびっくりしましたが、
これは右翼の団体かなんかが建てたものらしいとのことでした。

納沙布岬表示 全千島樺太

納沙布岬の碑 / 返せ全千島樺太碑

北方領土の案内表示があったので、そちら方向を眺めましたが、水平線あたりは曇っていて、
島影(案内表示によれば、国後島の羅臼岳あたり)がうっすら見えたような見えないような。
こうやってあらためて写真見ると、微妙に見えたっぽいような気がするのはやっぱり気のせいかなぁ。
いちおう、もしかしてアレかな? と思えたときは、この写真よりは雲が薄かったんですが。
足元に、「貝殻島灯台まで3.7km」とか書いてありました。徒歩1時間くらいですね。近い近い。

北方領土案内 北方領土のある方角 貝殻島まで

案内表示 / 北方領土があるはずの方角の海 /足元

その後、帰りのバスまで若干時間があったので、お土産屋さんをのぞきまして、
湯煎で食べられる「サンマのひつまぶし」と「サンマ丼」だったかを購入。

バス停に向かって歩いてましたら、猛烈にイイ匂いが漂ってきます。
どうやら集会を終えた右翼の方々が懇親に入ったらしく、みなさんでお外でカニとか焼いてました。

「……地味にまざってもバレないんじゃないだろうか。」
「……こっそりまぎれこんで、カニ食ってこようか。」
「……で、皇○党本部に乗って帰ってくると。」

とか、じゃっかん危ない誘惑にかられましたが、なんとか自制して帰りのバスに乗車できました。

走り出したバスを、往路で乗り合わせた一人旅の少年が撮影していましたが、

「彼はこのバスに乗らなくて大丈夫なんだろうか?」

と、コーディネーター嬢と一緒に心配してました。

まあ、1時間半待てば次のバス(それが終バス)があるんで、根室まで戻れなくはないんですが、
このなにもないところに、ほぼ全ての施設が閉まった後で、1時間半かぁ……。

そして、来たときはそこそこ晴れていた納沙布岬が、帰るころにはすっかり曇ってました。
滞在時間は、50分です。

納沙布岬青看板

またバスの窓から海岸線を眺めながら根室の市街地まで戻ってきたところで、

エゾシカの親子が1列縦隊で横断歩道を渡っているところに遭遇。

そのときのワタクシの

「エゾシカが横断歩道を渡ってる。」

という声が非常に冷静だったらしく、コーディネーター嬢が大ウケしてました。

いや、ものすごくびっくりしてたんですが。
山ん中でエゾシカに遭遇するのは慣れちゃってなんとも思わないけど、
こじゃれた「なんたらマルシェ」みたいなスーパーマーケットの前でお行儀よく青信号の横断歩道渡ってるエゾシカははじめて見たよ。
でも、今、文章におこしてみて気付いたけど、
確かに動揺したわりには主語・述語・目的語が明確で語順も正しい、文字言語みたいな文を口にしてますな。

さてバスを降りて、いざエスカロップです。
コーディネーター嬢のスマホの地図をたよりに、かなり元祖に近い店に入りました。
エスカロップを始めた店は既に閉店しているそうで、
我々が入ったのはそこから直接のれんわけした2軒の店のうちの1軒です。

コーディネーター嬢がエスカロップ、ワタクシがオリエンタルライスを注文し、お互いちょっとずつ味見しました。

エスカロップ オリエンタルライス
エスカロップ / オリエンタルライス

根室名物エスカロップは、バターライス(またはケチャップライス)に薄いカツレツをのせてデミグラスソースをかけたものです。
最寄市(仮名)の喫茶店で食べたものより、ライス少なめ、カツは薄めで、上品な味わいでした。
かつて最寄市で実物を食べるのよりさらに前に「エスカロップとはどういうものか」という説明を聞いたときは、もっと脂っこい胸焼けとかしそうなものを想像していたのですが、思いのほかさらっと食えてうまかったです。

オリエンタルライスの方は、ここにきてはじめて知ったメニューですが、やはり根室名物だそうです。
ドライカレーっぽいゴハンの上に、薄く焼いた牛サガリ肉をのせてステーキソースをかけたものです。
こちらもうまかったので、2人で別のものを頼んで両方食えたのは良かったです。

満足して釧路まで戻りました。

計算したら、この日は列車に8時間、バスに1時間半乗ってました。
宿に戻って、温泉に入って、そっこー寝ました。

翌日は、朝から釧路湿原に行くのです。

~続く~
キョーインメンキョコーシンコーシューの翌日から2泊3日で釧路・根室に行ってまいりました。

道連れは職場の同僚のコーディネーター嬢(仮名・44歳)。
たまたま互いの実家が職場より遠く離れたサッポロで、区も隣どうしでしたので、スタートはサッポロ駅です。
そしてお互いクールな四十路毒女ですので、特急スーパーおおぞらの隣どうしの座席を指定しましたら、どっかで待ち合わせて一緒に改札をくぐったりはしません。
当日直接その座席にすわりまして、やあコンニチハです。

列車が走り出したら、駅弁食いつつこの日の日程を軽く確認しました。
できたら1日目、ダメでも2日目に、天気が良かったら納沙布岬から北方領土を眺めようという話になっておりましたが、
予報によればこの日の天気は不安定で、降水確率が5割くらい。
列車の窓から見る空模様も、どんよりしててなにやら微妙です。

しかし、

幾狭センセイ「たぶん、ワタクシが着いた頃に晴れると思いますよ~。ワタクシが旅行すると、その近辺でだいたい天候荒れたり天災起きたりするけど、なぜかワタクシが行動する日時場所にはポッカリ影響が無い台風の目女なんで。」

コーディネーター嬢「へ~、そーなんだ。ワタクシも晴れ女なんですよ~。」

から始まって、なんとなくその日のうちに納沙布岬に行っちゃう前提で話が進みます。

ときどき我に返って、

「あ~、でも、釧路に着いてみて晴れてたらの話ですけどね~」

と言ってはみるのですが、結局最後まで雨天代替プログラムについては全く話し合わないまま、2人とも爆睡。
朝7時頃に発車の便でたいへん眠かったのです。

目が覚めたころ、釧路に到着。

幣舞3 幣舞2 幣舞1

なんか、いつのまにか晴れてるし。
晴れ女と台風の目女の相乗効果、おそるべしです。

とりあえず、幾狭さんがアサヒカワで常宿にしてるホテルのクシロ店に格安プランを予約してあったので、荷物を預けに行きました。

したっけ、20数年前に1度来たきりの釧路なのに、なんかフロントの人の顔に見覚えがあったので、

「……???」

と思ってまじまじガン見してたら、その方から

「お久ぶりです。アサヒカワ店からこっちに転勤してきてました。」

と、アイサツされました。
……不思議でもなんでもなかったです。

その足で和商市場まで行って昼食です。

メニュー見て、

「あ~、ヱビスある~~♪」

と言ったら、コーディネーター嬢に

「飲んでいいですよ~~」

と言われました。

「いやいや、このあと観光だから、酔っぱらってる場合じゃないし。」

「大丈夫、このあと根室まで2時間以上鈍行列車ですし、その後は納沙布岬までバスです。飲んで良し。」

「したっけ、バスん中でクダまく。」

「いいですよ~~。クダまいてください。」

「そして運転手に降ろされる。」

「そこで降ろされるんかい。」

「降ろされたら、納沙布岬までお姫様抱っこでヨロシク。」

「無理。台車で運ぶ。」

「やだ抱っこ。ママ抱っこ。」

「誰がママじゃ~。」

などとクールに漫才しながら、
結局ヱビスは頼まずにイクラ丼だけ食って、シラフのまま和商市場を出ました。
イクラ丼うまかったです。

釧路駅から根室行の鈍行ワンマン列車に乗り、進行方向向いてる座席の最前列になんとか並んで座ることができまして、数分後。

コーディネーター嬢が、運転席すぐ後ろのデッキあたりを凝視しながら、

「…………信じられない。」

と、つぶやきました。

なにごとかとそちらを見ますと、性別不明の人物が床にしゃがみこんで、今まさに

ペット用のケースから小型犬を出している

という信じられない光景を目にするハメに陥りました。

え~と、確認のためもういちど書きますが、列車の中です。

デッキやその後ろの車椅子スペースやその後ろの窓に背を向けた座席付近に立っている乗客に視界を遮られていて、ワタクシは指摘されるまで気づかなかったんですが、
さすがコーディネーター嬢、犬嫌い(猫偏愛)だけあって目ざといです。

しかし、周囲の乗客は誰一人として、デッキに立っている犬を気にするようすはありません。
それどころか、無人駅で降りる乗客から料金を受け取るために運転席から立った乗務員も、犬はチラ見してスルー。

コーディネーター嬢、呆然。

「すごいローカルルールだ……。」

ワタクシも、呆然。

「運転手…………注意しろよ……。」

「注意して乗客1人失う方が、ここでは痛手なんだろうな……。」

「え~、んなこと許されるのかぁ?」

「もしかしたら、あの運転手若いから、ケースからペット出すの禁止って知らないんじゃないか?」

「乗務員が? ありえねぇ……。いやでももしかしてまさかたぶん…………」

しばらくそのまま列車は進み、ワタクシは道東の地図に目を落としていたのですが、
再びコーディネーター嬢の

「うわ、入ってきやがった……。」

というつぶやきに目をあげると、

性別不明の人物が犬を連れて、デッキから車両内に入ってくるところでした。
いくつか駅に停車するうち乗客が少しずつ減ってきたため、空きができた車両前部の車椅子スペースに、彼(もしくは彼女)は小型犬を膝の間に座り込んだのです。

日頃の豪胆さとは裏腹に、リードをつけたチワワとすれ違うときすら同行者の陰に隠れるコーディネーター嬢は、気もそぞろです。

そのうち飼い主は膝の上でスマホをいじりはじめました。
犬は彼女(もしくは彼)の周囲をてこてこ歩きはじめました。
もしろんリードはありません。
子どもの乗客とか、なんかわくわくした感じで撫でたそう~に犬と目を合わせたりしてます。
おばあさんの乗客も、なんか微笑みながら犬を見てます。

コーディネーター嬢、憮然。

「なにこのウェルカムな雰囲気……。」

さらに列車は進み、さらに乗客が減ってきました。
立っている乗客はほとんどなく、座席はまばらに空きはじめました。

すると、性別不明の人物は、犬を抱いて立ち上がり、

犬を抱いたまま優先席に座りました。

コーディネーター嬢どころか幾狭さんまで愕然。

「優先席付近では、携帯電話の電源をお切りください。」

と書かれた張り紙の下で、犬を膝にスマホで通話している彼(もしくは彼女)。
あまりにシュールな絵柄に、めまいがしました。

しかし、この衝撃は上げ底で、その次の展開はコーディネーター嬢どころか幾狭さんの顎まで外させるものでした。

通話を終えた彼女(もしくは彼)は、膝の上からおろした犬を、隣に座らせたのです。

2席ある優先席に、犬と飼い主。

幾狭さん唖然。

「そこは毛玉優先席じゃない…………。」

さすがに犬嫌いのコーディネーター嬢も、これには吹いてました。

「いやいくらなんでも毛玉は失礼でしょう。」

「マナー守ってる飼い主に連れられたしつけのいい犬はワンちゃんだが、あれは毛玉。」

「いやいやいやww。」

「後で、動物の毛のアレルギーの人が知らないであの席に座ったらやばいんじゃないだろうか。」

まあ、乗務員も見てたわけだから、それは心配しなくてもいいか。
掃除するよね。…………するよね?

結局、終点の根室まで彼(もしくは彼女)らは、そこに座ってました。

「……2時間強、案外短かったですね。」

「……毛玉劇場のおかげですね。」

この他にも、モンキー・パンチ氏の故郷周辺では駅ごとにルパン一味が出没してたりもしたのですが、
完全に毛玉に気を取られていたため、撮影に成功したのは銭形のとっつぁんだけでした。

せっかくなので、はっておきます。

nemurosen.jpg

さて、気を取り直して、納沙布岬です。

~続く~
教員免許更新講習は最低で合計30時間(6時間×5日間)受講しなければならないのですが、
2つ前の記事ではそのうちの必修単位12時間ぶん(6時間×2日間)について書いております。

残り18時間は選択で、自分の持ち教科にかかわる講習を3日間受講してまいりました。

必修の2日間は母校のHK大学サッポロ分校(仮名)会場に申し込めたのですが、
選択は受講希望者の倍率が非常に高く、3日のうち1日はサッポロしないにあるH大学会場、残り2日はHK大学アサヒカワ分校(仮名)会場と、バラバラの会場になってしまって、正直言ってめんどくさいことこのうえないです。
まあ、実際受けてみたらそれぞれの大学に特色があって面白かったというメリットもありましたが、

いちいち移動すんのめんどくさい>>>>>>>>>>>>>>>>>>色々受けられて良い経験

という感じでしょうか。

あと、受講日がとびとびになってしまったため、

1、サッポロの実家に滞在して講習(2日間)
2、現住所の町に帰って仕事(3日間)
3、サッポロの実家に再度行って講習(1日間)
4、年休とってそのまま実家滞在(3日間)
5、アサヒカワに移動して講習(1日間)

という住所不定な数日間でした。

「4」のところでも現住所の町に帰って仕事するっていう選択肢はあったのですが、

サッポロ―――(約150km)―――アサヒカワ―――(約100km)―――現住所

という位置関係とか、サッポロ―現住所間が往復列車利用で1万円くらいかかるのもぜんぶ自腹とかいうことを考えると、もう勘弁してや、って感じでお休みいただきました。

費用の話が出たところで、ついでに教員免許更新講習の授業料の話をいたしますと、30時間で3万円ばかりかかります。
当然自腹です。
都市部の教員は授業料と雑費少々以上はかかんないと思いますが、地方の教員はそれプラス交通費、へき地勤務だとさらに宿泊費がかかります。
当然自腹です。
この教員免許更新っていう制度を作りやがったのが、前回のA倍S三内閣です。
もちろん恨んでます。
この制度を廃止するようなことを言ってたのに結局放置しやがったのが、前のM主党政権です。
もちろん恨んでます。

教員の資質向上がどーたらということで、この制度に先行して10年研修というものが作られておりまして、
たぶんそれでは効果がなかったから教員免許更新制度をつくったのだと思うのですが、
それなら10年研修の方は廃止すればいいのに、そちらもそのままあります。
ワタクシ、昨年度10年研で今年度免許更新と2年連続ってだけで十分うんざりしていますが、
結構なわりあいで「同じ年度に10年研と免許更新のW受講」って方がいらっしゃいます。

選挙のときにいかにも一般受けしそうな教育施策をうちだしてくださるのも迷惑ですが、
けっきょくダメだった分の後始末をしてくれないのがさらに迷惑です。
本来の仕事で忙しいのはあきらめつきますが、そうでないところで現場の足引っ張るのマジやめてほしい。


……と、この場でネガティブなあたりを吐き出させていただきましたので、
そろそろ通常営業にもどりたいと思います。
(いや通常営業でもけっこうネガティブってことは置いといて。)

金払った以上はモトが取れるだけ勉強するぜ!! (←ワタクシ的せいぜいポジティブな思考)


前回も書きましたが、やっぱり内容については10年研より更新講習の方が面白かったです。

H大学で受講したのは古典の講習でしたが、最後の試験を除く5コマの講義が

1コマ目「上代」 2コマ目「中古」 3コマ目「中世」 4~5コマ目「近世」

という、もりだくさんな内容でした。

考えてみたらアタリマエなんだけど、個人的にびっくりしたのが、上代・中古・中世・近世それぞれ違うセンセイが担当だったことです。
H大だと、同じ古典でも各時代にそれぞれ専門のセンセイがいるんだ!! という。

個人的にびっくりしたのは、ワタクシの母校のHK大学では、古典関係のセンセイは古典文学が1名と古典国語学が1名の合計2名だったためです。
古典のセンセイだけで(すくなくとも)4名いるってすげ~。

考えてみたらアタリマエってのは、H大学の方がHK大学よりはるかに学生数が多いからです。
学部生だけで比較すると、H大学が約1万名、HK大学サッポロ分校は約1千名です。
その分先生の数も多く、研究を細分化できるのは当然と考えられます。

ワタクシの所属した古典国語学のセンセイの専門は中世で、古典文学のセンセイの専門はたしか中古だったと思います。
もちろん、大学のセンセイですからどの時代についても豊富な知識をお持ちなのですが、やはりご自身の専門の時代については、お話をうかがっていても別格に感じます。
自分の研究を指導してくださるセンセイの専門と違う時代にしてももちろんかまわないわけなんですが、やはり身近で指導助言していただけるセンセイの専門の時代をした方がやりやすいわけです。
(というか、ゼミで中世の勉強してるうちに中世が面白くなったですが。)

でももし、HK大学でなくてH大学に行ってたら、上代の研究室に所属って選択肢もあったのかぁ、と思いました。
いや希望したからと言って希望通りの研究室に所属できたかは別ですが、可能性として。

それで、ふと思い出したのが、高校生のころ受験する大学を選ぶにあたっての判断材料のことでした。
サッポロ在住だったので、受験校の候補の中に最も身近な国立大学であるところのH大学とHK大学も入っていたわけですが、どっちを受けるか決めるにあたり、
受験科目とか偏差値といった「目の前の入試と直結していること」や、
卒業後の職業といった「すこし遠い将来のこと」については考えたけど、
自分の勉強したい分野を専門的に学習できるかどうかという、もっとも肝心な「大学在学中の学習のこと」については、あんまり深く考えていなかったなぁ、ということでした。

その後、中世の言葉の面白さについて気づかせてもらえたこととか、
学生数が少なくて最初から少人数単位の学科に分けられているため、学生同士のつながりも密接で先生方も面倒見の良いHK大ですら留年したこととか、
卒業後なんとかかんとか希望の職に就けたこととかを考えると、
当時の進路選択で結果オーライ(というか、自分の性格と現在の境遇を考えるにベストの選択)だったと思いますが、
それにしてもえらいところが抜けていたもんだと今更ながら感心したり呆れたりしました。

講義の内容は、やはり自分にとって一番興味のある上代がもっとも面白かったです。時代だけでなく、テーマが表記についてだったのも興味深かったです。
中古の講義は学生時代になじみのある研究方法でのアプローチで懐かしく、さらにその延長線上での新しい知識を得られました。
中世は語学じゃなくて文学的な内容だったので、自分の興味の対象からはじゃっかん外れましたが、それはそれで新鮮でした。
近世は、当時の写本を実際に触り放題見放題で、たいへんシヤワセな講義でした。

限られた時間ですので、おもしろいサワリの部分をさらっと撫でた感はありますが、
オトナなんだから入口を見せてもらったらそれ以上は自力で勉強すればよろしいので、これで十分だと思います。


次はHK大学アサヒカワ分校(仮名)で2日間の講習を受けるべく、特急スーパーカムイで移動いたしました。

初日は現代文の指導方法系の勉強でした。

改定された指導要領で強調されてる内容と関連が深いものだったんですが、
この講義で聞いた説明ではじめて、今回の指導要領改訂の本質(すくなくとも目的)を知った気がしました。

今までも10年研修などで「こんなふうに変わりました」的な説明はいろいろ受けてますが、こちらの理解力が足りないのか(※皮肉)、表面的なこと(前より難しい勉強が多くなったり)とか、細かい枝葉のところ(どんなふうに指導案を書いたらいいかみたいな)とかしかわかりませんでした。

この講義での説明によると、今回の改定は「ゆとり」から「つめこみ」に戻ったわけではなく、
前回改定(通称「ゆとり」)の路線(「生きる力」ってやつですね)を踏襲しつつ、
前回改定で問題になった「基礎基本として学習する内容を絞り過ぎた」「基礎基本と教科を横断して知識を生かす学習との間の乖離が大き過ぎた」というところを修正したものだ、とのことでした。
だから、「基礎基本として学ぶべきこと」が前より増え、
「基礎基本的な学習と教科を横断する学習(総合的な学習など)」の間に「基礎的な知識を活用する学習(一般的な言葉でいうと応用力をつける学習)」が入った結果、総合的な学習は減った、
ということのようです。

この講義を受け持たれたセンセイの説明で、ストンと腑に落ちましたです。

内容的には、論理的文章の指導方法だけだろうと予想していたら、文学的文章の読解を論理的に行う学習も少し入っていまして意外な収穫もあり。
あと、論理的文章の作文の指導ですぐに使えそうなネタも拾えて良かったです。

ただ、やはり多くの場合、それ以前に語彙を増やす学習を地道にしていかないと、
たいがいのセイトにとってその学年の教科書で学習する説明的文章は、彼らにとって難しい言葉が多すぎて、
論理的に考える以前にナニ書いてあるんだかチンプンカンプンってパターンが多いんですけどね。
一斉授業だと、基本的な内容を学習してる間は国語の得意なセイトを待たせざるを得ないところがあるんだけど、その間に彼らを退屈させない方法が模索できるかもしれません。
(ちなみにワタクシはセイトだった頃、「その間」に便覧とかワークのコラムとか辞書の付録ページとかを読みふけってました。)


2日目は、漢文系の講習でした。

ここまで、ワタクシが今まで受けてきた講習では、テストの際に講義で配られたプリントについては持ち込みOKで、講義内容はプリントに書き込んでいく感じだったのですが、
この講義についてはオリエンテーションで
「テストで配布したプリントの持ち込みはナシなので、ノートをとってください。」
との宣言がありました。

がっかりした感じのざわめきがあったのはまだわかるんですが、
年配の受講者で自分より若い(といっても我々くらいの年代ですが)センセイに対してプレッシャーかける感じで
「え~~プリント持ち込んじゃダメですか~~~~~~?」
「どーしても~~~~~~~?」
みたいに大声で言ってる人がいたのには、けっこうムカつきました。
センセイは、終始笑顔の元気な方で、
「はい~~ダメです~~~~」
と、きっぱりニコヤカに返事してました。

そしてまた、
「ぼく、講義でも学生によくあてるんで、この講習でもあてます。」
宣言。

……いや、学生じゃないんで……。

案の定、センセイが質問しても誰も答えを言ったり挙手したりしないため、
センセイ、ついに指名しはじめます。

……わかる質問に挙手しとけばよかったです。
あてられた質問がたまたまわかんなかったらやだなぁ、とか要らん緊張しながら講習受けました。

講習内容は、大学生の頃に勉強した内容と同じ方法の延長線上で懐かしく、
ついでにセンセイのテンションの高さも学生時代のノリを思い出して懐かしかったです。
大学時代に鍛えた漢和辞典の速引きの腕も衰えてなくて、バリバリ引きましたよ。

質問は席順にあたりましたので、あてられた方はだいたい正解できてましたが、
ときどきは、国語教員なら常識的に知ってるだろうと思われる質問に答えられない方とか、
ついさっき説明されたことを聞いていれば判断できそうな質問で間違える方とかもいらっしゃいまして、
けっこうじりじりしました。
それとも、自分があてられたら緊張してとっさに答えられなかったりするんだろうかなぁ、
とか考えてたら、ついにワタクシがあてられる番が回ってきました。

「え~、では次は幾狭センセイですね。お久しぶりです。」

「…………はい?」

「ご無沙汰しております~。覚えてますか~?」

……………………スマン、誰だオマエ?

なんかちょっと余分な混乱がありましたが、質問にはなんとか答えられまし……答えられ………。
そりゃ答えられますわ、この質問、ワタクシの専攻した分野と関連ありましてですね……。

何者ですか?
え~~と、ここ20年の記憶にはない顔だと思うたぶん……。ってことは……。

というわけで、休憩時間に件のセンセイに確認しにいきました。
「センセイ、HK大サッポロ分校(仮名)の出身ですか?」
「そうです。○○とか××と同期です。」

……同じ学科の1コ後輩でした。
思い切り在学時期かぶってます。

「はあ、そしたらG研究室のご出身ですね。」
「そうです。幾狭センセイはY研究室でしたよね?」

……そのとおりですスミマセン。


その後、気が緩んで特に誰にという指名の無い質問に答えちゃったりとかもしましたが、講義はつつがなく終わり、
ノートもばっちりとってましたんで、テストも無事にクリア……できたと思います、たぶん。
テストの途中で消しゴム使い切って消しカスで消したりとかしましたが、範読はできたんじゃないかと思います、たぶん。

いやしかし、この業界つくづく狭いです。
うかつなことはできません。
って、してるけど色々。


これにてめでたく全日程を消化しましたので、アサヒカワで串焼きを食いつつ1人で祝杯をあげました。

各講習のテストの結果が出るのはまだ先ですが、たぶん落としたのは無いです。
それより、その後の手続きを忘れてて無効になったりとかの方がやりそうなんで、気をつけたいと思います。
そういう意味で言ったつもりはないんだけど、君が勘違いするような言い方に聞こえたなら僕の方にも少しは問題があったのかもしれない。その点については、いさぎよく謝っておくよ。
君が僕の真意を理解できずに僕を責めたことについては、広い心で許してあげてるから、気にしなくていいからね。
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