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うんてんめんきょの期限が近づいたので、アサヒカワまで更新に行かねばなりませんでした。
列車の本数が少ないため、午前中の講習には間に合わない、と思いきや、同僚のνさん(仮名・四十路独身仲間)が、同じ日にアサヒカワにある彼女の実家に行くから車に便乗していきませんか、と声をかけてくれました。
νさんに感謝。

しかも、午前中の講習に間に合うように、6:30に出発してくれるというのです。
νさんに大感謝。

当日朝。目が覚めたら6:25でした。
というか、同じ住宅の上の階に住んでるνさんが車を移動したり荷物を積み込んだりするために玄関のドアを開閉する音で目が覚めたらしいです。
飛び起きました。
なんとか5分で身支度を終えて玄関から出たら、ちょうど他の準備をすべて完了したνさんが、愛猫の598(仮名10歳)の入った持ち運び用ケージを手に階段を降りてくるところでした。
ギリギリセーフ!

598と同乗するのは、数回目です。
人語を解したりスヌース機能つきだったりといういわくつきのにゃんこですが、今日も元気に「車は嫌いだっつてるべや……」と、ぶつぶつ文句を言ったり、「出せや~っ!!」と、ケージをがたがたさせたりしていました。

我々は、いつものように598の文句にテキトーに相槌をうったり、文句はシカトして598の話題で盛り上がったり、別の話題で盛り上がったりしながらドライブを楽しんでおりました。

例1)598の話題
現在598が入っているケージですが、底にペットシートを敷くための板が折れてしまったそうです。

νさん「このコが5キロくらいのときのことですね~。来たばっかりのころはちっちゃかったんですけど(溜息)」
ワタクシ「あらら、困った状況ですね。板だけって売ってなさそう。」
νさん「ええ。だからガムテープで補修しただけです。」
ワタクシ「板の素材は何なんですか?」
νさん「プラスチックです。」
ワタクシ「経年劣化ですかねぇ。」
νさん「そういうことにしておきましょう。」
ワタクシ「……ところで、今、何キロでしたっけ?」
νさん「……7キロです。」

例2)関係ない話題
νさんが新車のオーディオ機能を使いこなせていない件について。

νさん「CDが1枚しか入らなくて不便だなぁ、と思ってたんですが……ハードディスクがついてるらしいんです。でも、使い方がサッパリわかんなくて。」
ワタクシ「CD使えるだけいいですよ。ワタクシなんか、はじめて自分の車にエンジンかけた直後にカーラジオのスイッチを切って以来、オーディオ関係のスイッチには指一本触れてないですよ。」
νさん「あははは。でも、『ながら運転』はダメって言いますよね。本来は運転しながら音楽聴いたりとかもしない方がいいって。」
ワタクシ「自動車学校とかではそう言われますけど、フツーの人なら音楽くらい聴けますよね~。ワタクシ、運転中に飲み物飲むことすらダメです。運転しながら片手でペットボトル取ろうとするだけでも車がどんどん曲がっていっちゃうんで、喉が渇いたらPに停めて給水。」
νさん「安全運転ですね~」
ワタクシ「ながら運転を『しない』んじゃなくて『できない』だけなんですが。そーいえば、スティーブン・キングを車ではねた人って、危険運転の常習犯だったそうですよ。キングをはねたときは、買ってきて後部座席に置いた肉を、同じく後部座席に乗せていた飼い犬が狙ってたとかで。後ろを向いて犬を肉に近づけないように片手で牽制しながら運転してたらしいです。」
νさん「怖いですね。そんな人にハンドル握ってほしくないなぁ。」
ワタクシ「でね、その人って、キングをはねた日からちょうど1年後の同じ日に死んだそうです。」
νさん「……怖いですね。」

ちょうどスティーブン・キングをはねた車の後部座席に乗ってた犬の話が一段落したところで、後部座席からバキッという一際大きな音が聞こえ、振り向くとケージの扉が開いて、まさに598出でんとす(じゃっかん得意気)、な状況になっていたのでした。
あわてて最寄りのPに駐車。
内側から598が地道にかけていた圧力により、ケージの掛け金が破壊されていました。

ワタクシ「掛け金の素材はなんですか?」
νさん「プラスチックです。」
ワタクシ「経年劣化ですかね……」
νさん「そういうことにしておきましょう……」

というわけで、ケージは修復できず、にゃんこは助手席の幾狭さんの膝の上に。
膝ホカホカで快適でした。
598の方はといえば、νさんの実家に着くまでの1時間ばかり文句の言い通し。隙あらばνさんのいる運転席に行こうとして、幾狭さんの肩によじ登ったり足元に降りたり、バタバタと無駄な抵抗をしていました。

でも、そんな状況でも絶対にニンゲン様に爪を立てたりしないのが598のエラいとこです。
おかげさまで彼に運転の邪魔をさせることなく、したがってνさんの車がホラー作家をはねたりすることもなく、無事に目的地に到着することができたのでした。
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2009.10.10 背脂紀行 4
3日目。
早朝の鈍行列車でまっすぐ帰宅することもできるのだが、逆方向の鈍行で1駅のナヨロの市街地に行き、昼の特急で帰ることにする。

ここのユースの朝食は焼きたての自家製パンで、ワタクシがこのユースを利用する理由のひとつがそれだ。
おいしくいただきつつ、同じテーブルの人々と楽しく会話。
偶然、イシカワ県の人とギフ県の人だった。

「おや、隣同士ですねぇ。」
「直で行けませんけどねぇ。トヤマ通らないと。」

イシカワとギフが隣どうしというのもはじめて知った(※ほっかいど民は内地の地理に疎い)が、当事者同士も実際より遠い感覚らしい。
お二人とも、ほっかいどリピーターの人々で、ワタクシの住んでる町も、だいたいの説明で
「ああ、あのへんですね。」
「○○村の隣だ。」
と、すぐわかったようす。
「今日は、どちらまで?」
と聞かれたので
「帰宅ですが、その前にナヨロの街中で、ばんごはんのおかず買って帰ります。」
と答えたら予想よりウケてくれた。

イシカワから来られた女性は、たしか昨日は4人グループのうちの1人だったよなぁ、と思ったら、やはりそうだった。他の3人のお友達は一足先に帰路についたそうだ。
昨日は4人で松山湿原ツアーに行かれたという。
ワタクシに
「あの道を自転車で登られたんですよね?」
と確認して、
「私達、帰りの下りだけ自転車だったんですけど、それでもたいへんでした~」
と、しきりに感心してくれた。

彼女達は湿原まで登ったあと、トロッコ王国で乗る順番を待っていて、トロッコに乗って戻ってきたワタクシの姿を目撃されたそうだ。
「ペダルに足かけて、かっこよく乗ってましたよね~」
と言われた。
これは指差して笑ってたな~、と想像がついて苦笑。
女性の集団って。

楽しくおしゃべりして、パンもおかわりしてたら朝一の鈍行は行ってしまったのだが、どっちにしろそれに乗ってもナヨロ市街地のお店は開店前だから問題なし。
ユースのチェックアウトが10時で、次の鈍行の発車時刻がその15分後くらいだったので、ちょうどいいと思ってユースの裏山を散歩した。

なよろサンピラーユースホステル近景 ニッシン線
↑ユース近景 / 裏山に入る道

神社1 神社2 木
↑裏山に入ってすぐの神社

白樺電柱1 白樺電柱2
↑電柱

これが昨日の天気だったら、という感じのすてきな秋晴れ。
ユースとか、裏山に入ってすぐの神社とか、白樺に擬態したコンクリート電柱とかを喜んで撮っていたら、だんだん喉が渇いてきたので、裏山の表側の公園に行った。
公園の周りでは、ランニング中の人々がたくさんいて、お向かいのパークゴルフ場も盛況だった。
パークゴルフの管理棟兼休憩室で自販機のお茶を飲んでいたら、そこに入ってきたおじいさんに声をかけられた。
「いい天気だねぇ。奥さんもパークゴルフ?」
「いえ、奥さんじゃないです。散歩中です。」
「奥さんじゃない?」
「独身です。」
「おねえさんだったか。」
「いえ、おねえさんじゃないです。おばさんです。」

この年代の方にワタクシのような存在への呼びかけ方は難しいらしい。
年齢的には「おばさん」が正解だが、より穏当な呼び方を心がけようとすると「奥さん」になってしまうらしい。
その後、雑談を続けていて、「奥さん」と言われるたびに訂正すると、おじいさんも「ああそうだったそうだった」とは言うのだが、一向に改まらないので、3回目以降からスルーすることにした。

おじいさんは地元の方のようだったが、どこから来たか聞かれて住んでる町を言ったら、ウチの町の住人の噂話が出てきて、けっこう知っている名前もあったりして「うひゃ~」と思った。
世間は狭い。どこで何を言われているか知れたものではない。

休憩終了。裏山に戻る。

ナヨロ健康の森1 ナヨロ健康の森2 ナヨロ健康の森3

思っていたより奥が深い。

エゾリス きのこ1 きのこ2

エゾリスは走りぬけ、絶対やばそうなキノコは生え、なんだか童話の中のような非現実感である。

いつもユースの温泉ツアーの帰りに立ち寄る絶景ポイント「風車公園」へ行く道の表示があって、行きたいと思ったが、チェックアウトの時間が近かったので引き返した。
次にくるときは、半日くらいかけて裏山めぐりをしようと思った。

戻る途中で、マラソン参加者へスタート前の集合時刻が近づいている、とのお知らせ放送が入る。
なんだかランナーの姿が多いと思ったら、この日は市民マラソンかなんかの大会があって、すぐそこの公園がスタート地点であるようだ。
スタート時刻は10時。

あわててユースに大きい荷物を取りに戻る。
背負っていた小さいリュックを下ろすと、やっぱり背中が汗だくになっていた。
着替えているヒマはない。
そのままニッシン駅へ向かう。
しかし、ユースと公園の前の道路まで出ると、やはりマラソンのスタートがきられたばかりで、ランナーはまだ連なって走っている。

交差点のところで、交通整理の巡査さんに一応
「今、横切ったらまずいですよね。」
と聞くと、
「今すぐはちょっと……」
とのお返事。しかし、
「列車に間に合わねぇ~……」
と呟くと、巡査さんは
「そこに隙間できたから、そこ渡って。すばやく。」
と指示してくれ、無事に道を横断して駅にたどりつくことができた。
ありがとう巡査さん。

来たときは夕刻で真っ暗だったニッシン駅周辺は、昼間見るとなかなか素敵な景色だった。

ニッシン駅 なよろサンピラーユースホステル遠景 秋のひまわり
↑ニッシン駅待合室 / ニッシン駅から見たユース / 咲き残りの向日葵

ホームも、ローカルなイイ雰囲気。

線路1 線路2 線路3

間もなく、列車が入ってきた。列車といっても1両編成だが。

列車1 列車2 列車3

さて、これに乗って現実に帰るか。

終わり
2009.10.04 背脂紀行 3
発車したはいいが、なんだか前のトロッコとの距離が短いような気がしてスピードを落とす……と、後ろのトロッコとの距離が短くなっていくので、だいたい中間くらいになるように心がけて運転した。
トロッコの上からの写真を撮る余裕はなかったが、やはり風を切って林の中を通り抜けるのは爽快だった。

折り返しは、スピードを出すと遠心力で脱線する危険があるとかで、ゆっくり回ったが、直後のトロッコの人たちはけっこうな速さで回っていた。
折り返し終わったところで、いったん前の車両との間を詰めて待つのだが、直前の車両の周りをそのトロッコに乗ってる家族連れの子どもたちがうろうろしてて、近づくのが非常に怖かった。
今にも横切りそうな様子でこっちをうかがってる子とかは、こっちもハラハラするなりに「線路を渡るタイミングがつかめなくて迷っているのかなぁ」と、まだ理解できるのだが。
駐車場係かなんかのように、こっちに向かって「オーライ、オーライ、」とか言い出した子については、ちょっと轢こうかと思った。
さすがに親が「危ないから乗ってなさい」と注意してやめさせたが、遅ぇよ。
こっちは車に乗せたら凶器と化すオソロシイ人間なんだぞ(ブレーキとアクセルの区別が怪しいという意味で)。もっと気をつけろ。

復路はやや登りということもあり、往路ほどは車間距離を気にせずに走れた。

帰り着いて自転車置き場にいくと、干していた綿シャツは乾き気味になっていた。
結んでいた袖のところがじゃっかんしめっぽい感じだが、体幹のあたりが乾いていればいいや、と思って着る。

松山湿原に登るかどうか考えるが、時計を見ると14:00。
ここから行って帰ってきて15:30くらいだとすると、ユースに帰り着くのは18:30くらいになるだろうか。
下りで速まるとしても、18:00くらい。
まちがいなく、帰り着く前に日がとっぷり暮れている。
ただでさえ方向音痴なのに、日没後の真っ暗な森の中を自転車で走るのは危険と判断し、松山湿原には登らずに戻ることにした。

引き返すと、帰り道はやっぱり、昨年の印象どおり「ほぼ下り」だった。
ここも、タカヒロパーキングまではトロッコたちと併走。
鉄橋を渡るところなどを撮影できた。

鉄橋1 鉄橋2

往路にも通った町内の業者が工事をしているところで、現場の方に
「こんにちは~」
と挨拶されて、機嫌よく
「こんにちは~」
と返してその人の顔をよく見たら、セイトの父さんだった……
遠くまでお疲れ様です

帰りは時間に余裕があったし、ほとんどが下り坂で気持ちに余裕もあったので、ときどき自転車をとめて景色を撮影したりした。

ニウプ1 ニウプ2

ビフカ1 ビフカ2

写真だとフレームに切り取られたところしか見られないが、実際走ると360度こんな景色である。
絵本の実景という感じの土地で、非常に和んだ。

チエブンの駅前で、予定通り往路と違う道に入る。
さっそく珍しい鳥居を見つけて撮影。

チエブンの八幡神社1 チエブンの八幡神社2

ススキが、また秋らしい雰囲気をかもし出している。

ススキ1 ススキ2 susuki3.jpg

なかなか素敵な道だと思いつつ、自転車をこぎ進めていくと、途中で舗装が途切れて砂利道になっていた。
なるほど、それで往路にはこっちの道に気付かなかったんだな、と納得してさらにこぎ進めていくと、道はさらに細く険しくなり、どんどん森の奥深くへ入り込んで行く。
地図で確認するが、線路や川との位置関係も間違っていないし、このまま進んでいけばユースに向かう道に出るはずだ。
しかし、道は険しくなるばかり、森は深くなるばかり、日没までにはまだ何時間もあるはずなのに、鬱蒼とした木立のため、あたりはなんだか暗い。

ナニかが出そうだなぁ(オカルト的な意味ではなく)、と思いながら走っていたら、行く手に山仕事の業者の名において

「通り抜けできません」

「関係者以外立ち入り禁止」

「熊出没注意」

のカンバンがかかっておりました。
こんなオチかよ……。

すぐに回れ右。
半泣きになりながら引き返す。

途中、正規の道の方角へ向かう分かれ道があったので、そちらへ行ってみる。
しかし、その道に入って間もなく、
「これは私道だ……」
と気付いたのだが、道の先の農家の納屋らしき建物の前に、おじさんが2人並んでいて、こちらの方を見ていた。
無断で敷地内に侵入して無言で引き返したら、ほんとに不審者だ(既に充分不審だが)。
とりあえず、おじさんたちの前までこぎ進み、
「すみません、道を間違えました。」
と断りを入れたところ、おじさんたちは
「どこまで行くの~?」
と、のんびりと訊ねた。
不法侵入者に対して、ずいぶん寛大なおじさんたちだ。

「ニッシンまで行く途中です。」
と答えると、年嵩のほうのおじさんが、
「ニッシンなら、そっちの道を行けば出られるんでないか?」
とワタクシがさっきまで進んでいた道を指差しておっしゃり、それに対してもう1人のおじさんが
「いや、そっちは行き止まりになったんじゃなかったか?」
ワタクシが
「はい、通り抜けできませんてカンバンがありました。」
というやりとりがあった。

やはり、もとは通り抜けられた道だったようだった。
冷静に考えると、ワタクシがユースから借りた地図は2003年版。
それから現在までの間に、チエブン駅とニッシン駅の間の駅のうち、廃止になった駅が1つあったはずだ。
そこに通じていた道だったのではないかと推測される。

おじさんたちは、丁寧にチエブン駅へ戻る近道を教えてくださり、ついでに納屋の前に停めてある車を指差して
「あれに乗ったらヨコハマまで行っちゃうけどな。」
と冗談を飛ばし、ワタクシも
「それもいいですね。」
と半分本気で答えたのだが、いちおう車には乗らずにチエブン駅に向かった。

おじさんたちの教えてくれた近道は、残念ながら工事中とかで一時的に通り抜けできなくなっており、農作業をしに入る人以外は立ち入り禁止になっていたので、元きた道どおりに引き返した。
それにしても、親切なおじさんたちであった。

その後は、特に迷子になることもなく、日没前に無事にユースにたどりつくことができた。
しかし、もし松山湿原に行っていたら、真っ暗になってからあの砂利道に迷い込んでいたはずであった。
やはり、ちょっと無理すれば寄れるかも、というときには寄らない方が無難である。

自転車を返却してリュックをおろすと、背中がふたたび枕浮くばかりに汗をかいていたため、夜の温泉ツアーを待たずにユースの浴室を使わせていただくことにした。
しかし、脱衣室に入ったところで忘れ物に気付いたので、浴室のドアのカンバンを「使用中」にしたままいったん部屋に戻った。

その間1分もかかっていないと思うのだが、浴室の前に引き返すと、ドアの前に張り付くように立って注意書きの札をぶつぶつ読んでいる男がいた。
年齢不詳だが見た目より若いだろうと思われる、一目でオタクとわかる人物である。

ワタクシは、自分もオタクなのでオタクな男に対する抵抗感は皆無なのだが、使用中の札の下がった浴室のドアから3センチの位置で注意書きをぶつぶつ音読しているオタクな男となると話は別である。
しかし、無言で押しのけてドアを開けるわけにもいかないので、
「入られますか?」
と声をかけたら、
「いえ。ここはシャワーだけですか?」
と聞かれた。

内心、(すぐ隣に使用中じゃない浴室があるんだから自分で入って確かめろよ)と思ったが、とりあえず
「浴槽もありますよ。」
と答えて浴室に入った。

風呂からあがった後、缶ビールを片手に居間で読書してたら、はす向かいの席に浴室前で会った男が座ってコーヒーをスルスルスルスル~と、すすりはじめた。
悪意はないのだろうが、生理的にダメな感じの音だったので退席。

その日の夕食は、握り寿司だった。
ナヨロユースは、火曜日は寿司の日なのだそうだ。
泊り客はワタクシも含めてみんな、「わ~~い♪」と喜んで食卓についた。

……同じテーブルに、件の浴室前の男がいた。

ユースの食卓で同席した人同士は、
「どこから来ましたか?」「どちらへ行かれますか?」
などと聞きあって、楽しく会話しながら食事をする場合が多い。
前日の夕食も、その日の朝食も、楽しかった。

件の男もしきりに話をするのだが、誰とも視線を合わせずに話しているので、返事をしてよいものやらわからない。
そして、他の同席者の方々が同じことを感じていたかどうかはわからないが、ワタクシは彼が口いっぱいにモノをほおばったまましゃべるのがすごく気になる。
別に食事中だから、たまたまモノをほおばったまましゃべることになった人がときどき出ても全くもって気にならないのだが、食事中ずっとそうだとなると、話は別である。

彼が誰にともなくもぐもぐしゃべり、たまたま彼のはす向かいの席に座りあわせた分別ありげなおじさんが仕方なさそうに相槌をうっている他は、ほとんど誰も口をきかないまま、寿司の日の夕食は終わった。

続く
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