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2009.09.29 背脂紀行 2
2泊3日の中日、起きだして窓をあけると、なんとなく空模様が怪しい。
午後から雨が降る確率が高いらしい、と聞き、また迷う。

一応、レインスーツの上下は準備してあるが、雨の日に自転車で遠出をするのは気が進まない。
午前中、降り出したらすぐ戻るつもりでユースの近所くらいのサイクリングをして、昼からは屋内でのんびり読書でもいいかもしれない、と思う。
ユース近辺だって、充分景色は美しいし、まだ見たことがない滝だってあるし、近くのスキー場に今の季節なら登山できるコースもあるし、列車の中で読んできた本の続きも気になるし。

なんにしても、雨が降る前にやりたいことをやってしまおうと思い、朝食後すぐに支度をして自転車を借りた。
愛車なら、荷台に着脱可能な小さい自転車用バッグに荷物を入れるところだが、借り物なのでキャリアはついていない。
同じく、ペットボトルホルダーもついていない。
荷物はすべてリュックに入れて背負うことになる。

リュックは、小さいながら肩紐にも背中に当たる部分にもしっかりしたパッドの付いている、軽くて背負いやすいものを持ってきていた。
半日くらいの軽登山やトレッキングに適した結構本格的な製品なのだが、なにしろ小さいので、荷物はよく選んで切り詰めなければならない。
9月も末で、登山もするかもしれないということで、フリースジャケットを入れると、それだけでほぼ容量いっぱいになる。
レインスーツはトップだけ着てしまい、ボトムは諦めて置いていくことにした。

ツーリングマップルを家に忘れてきていたので、ユースのヘルパーさんにお願いしたら、ユースのものを快く貸してくれた。
奥付をたしかめて、何冊かあるうちの最新のものを探してくれた結果、
「すみません、2003年版なんですけど、いいですか?」
ということだったが、もちろんOKである。

靴は、サイクリングをメインにするか登山をメインにするか決めずに家を出たので、トレッキングシューズを履いてスポーツサンダルを持ってユースに来ていたのだが、ここでまた迷った。
トレッキングシューズをきっちり履くと足首が動かしづらいので、サイクリングならスポーツサンダルの方が疲れない。
しかし、行った先で軽登山とかしたくなったらスポーツサンダルでは厳しい。
結局、トレッキングシューズの紐を脛の方まで通さず、足首のところで二重に巻いて縛ってみた。
そうすると、ほとんど自転車をこぐ妨げにならないことが判明し、けっこう長時間悩んだ末だっただけに、ちょっと拍子抜けした。

ユースで貸してもらったマウンテンバイクは、手入れが行き届いたもので、たいへん軽快に走れた。
目の前でホストペアレントさんがタイヤに空気を入れ、点検してから貸してくれる。
ギアチェンジもスムーズだし、ブレーキの効きも気持ちいいくらい良い。

マウンテンバイクよりクロスバイク(ワタクシの愛車)の方が、タイヤの直系が大きくて凹凸が少ない分、平坦な舗装道路を長距離走るのに適しているのだが、今日は100kmも走るわけではないからたいした影響はないだろうと思う。
それに、登りが多いから、むしろ小さめのタイヤの方が楽かもしれない。

出発してしばらく、やっぱりマウンテンバイクだからちょっと重いかなぁ、と思っていたのだが、ふと気づくと、とりあえず走ろうと思っていた川沿いの道じゃなくて、スキー場に向かう道にいることに気づいた。
途中で曲がるところで、曲がり忘れていたのだった。
引き返してみてはじめて、いつもの自分の愛車よりペダルが重く感じたのはマウンテンバイクのタイヤのせいじゃなくて、けっこうな坂道を登ってきたためであることが判明した。
帰りのペダルの軽いこと軽いこと。

爽快に走っていたら、散歩中の年配の女性旅行者に呼び止められた。
「すいません、おばさん……あ、違ったゴメンナサイ、おにいさんだったわ。温泉に行く道はこっちで良かったですか?」
謎の間違えられ方だが、よくあることなので冷静に訂正した。
「いや、ワタクシおにいさんじゃなくて、おばさんです。温泉に行く道はこっちでいいですよ。」
「あら、おばさんなんて言っちゃってゴメンナサイ。よく見たら、おねえさんだったわ。こっちの方へ向かう矢印に『スキー場』って書いてあったけど、温泉もこっちなのよね?」
おにいさんと間違えたことについては無かったことになったようだったので、こちらもあえて突っ込まなかった。
「いや、ワタクシおねえさんじゃなくて、おばさんです。温泉もこっちでOKです。スキー場の入り口のすぐお向かいが温泉です。」
リュックからツーリングマップル(借り物)を引っ張り出して説明する。
「この道をまっすぐ行けばいいだけです。迷うような心配もないですし(←という自分は、道を間違えて引き返してきたところだ。)、ちょっと遠いけど歩けない距離ではないですよ。」
「そうね、景色も綺麗だし、行けるところまで言ってみるわ。もし温泉まで行けたら、入ってみてもいいし。道具はなんにも持って来なかったけど、なんとかなるわよね。」
「洗い場になんでもあるし、タオルは自販機で売ってたから大丈夫。いいお湯ですよ。」
いつのまにか旅行先の温泉のPRをしているワタクシも重宝な旅行者である。

道案内が一段落すると、散歩中のおばさんは、ポケットから3枚つづりの写真ケースを引っ張り出してワタクシに見せた。
「これね、亡くなった私の母なんです。こっちは母の母。これは、去年亡くなった犬。」

……スミマセン、ちょっと引きました。(特に和服に高島田の「母の母」の若い頃の写真。)
「一緒にこのへんの景色を楽しもうと思ってねぇ、刈りとる前の田んぼとかねぇ。それで、写真持ってきたんですよ。」
「いいですね。このへん景色いいですし、きっと喜んでますよ、お母さんもおばあさんもワンコも。」
「ねぇ、刈りとる前の田んぼとか、ホントいいですよねぇ。」
「そうですね。紅葉にはちょっと早いですけど、山もいいですしねぇ。」
「紅葉前の山もいいしねぇ。刈りとる前の田んぼとかねぇ。」
「楽しんでいってください。」
「ええ。気をつけてね。行ってらっしゃい。」

田んぼ2 田んぼ3 田んぼ1
↑刈り取る前の田んぼ

そんな感じで、初対面の人とちょっと立ち話したりするのも一人旅の楽しいところである。
今は一人旅自体が楽しいが、もうちょっと年をとったら、ワタクシも亡くなった身内の写真を持って行って一緒に楽しんだりするんだろうかなぁ、とか考えた。
大事な人(と犬)の写真を見せてもらったわけなんだから、むやみに引くもんではない、と、ちょっと反省。

さて、川沿いの道まで無事に軌道修正し、森の中を気分良く走っているうちに、だんだんビフカ町に近づいてきた。
そして、雲のたちこめていたはずの空はすこしずつ晴れてきた。
これは降らねーな。
そう思うと気持ちが軽くなって、さっきのおばさんじゃないけど、行けるところまで行って、もし行き着いたらトロッコに乗ればいいや、疲れたら引き返せばいいだけの話だ、と思えてきた。

森から出て、一般の道をしばらく走って、チエブン沼の手前まで来たら、近隣の地図の立て看板があったので降りてみた。
手元の地図と見比べて、現在地が自分の認識とずれていないことを確認する。
今度は大丈夫。

チエブン沼1 チエブン沼2
↑チエブン沼

看板の地図で切れているところの続きを手元の地図で見てみたら、どうやら一般道に出ずに森の中の道をずっと走ってここまで来られる経路があったらしい。
帰りはそっちの道を通ることに決めておいて、さらに先に進む。
チエブン沼を過ぎてすこし走ると、もうビフカ町だ。

時計を見て、ニウプに着くのはだいたい昼頃だな、と見当をつける。
トロッコ乗車の申し込みをして、待ち時間に昼飯を食って、トロッコに乗って……ちょうどいい感じだ。
その後に松山湿原に行くかどうかは、トロッコから降りた時間で判断しようと思う。
出発の時点で「登りがきつかったら途中で引き返せばいいや」と考えていたことなどとっくに記憶の彼方に消え、すっかりトロッコに乗るつもりで坂道をこぎ登っていた。

その登りが、想像していたほどきつくない。
いや、「きつくない」わけはないのだが、昨年下ったときに「これは登ったらすごくきついぞ」という印象をもった勾配と同じもののようには思えない。
迷うような道でもないのに、思わず地図を確認する。
この道で間違いない。

しばらく走ってたら対向車のクラクションが鳴って、松山湿原ツアーのお客さんを乗せていった帰りのユースのホストペアレントさんが、ワタクシにアイサツしながらすれ違っていった。
やっぱり、この道で間違いない。

途中、工事中で片側交互通行の部分があったが、交通量が少ないので待たずに通過できた。
工事中の看板を見たら、すごく見覚えのある企業名が目に入った。
住んでる町の会社だった。
はるばる仕事に来ているようである。
一般企業は連休なんか関係ないとこが多いんだろうなぁ、と思うと、遊びに来てるのがちょっと申し訳ない気分になった。

が、それはそれとして、さらに登る。
トロッコの折り返し地点のタカヒロパーキングに、けっこうあっさり到着。
ここまで来たら、乗車地点までは、あと5kmくらいだ。

ちょっと休憩してタカヒロの滝を撮影してるうちに、折り返し地点にトロッコ王国の従業員の方が登場。
これは、もうすぐトロッコが到着するなぁ、と思ってカメラを持ってスタンバイしてたら、案の定、従業員の方が
「間もなく来ますよ。」
と、教えてくれた。
ちょうど10万人目の乗客が出て記念の式典をやったので、すこし遅くなっているのだそうだ。

タカヒロの滝 折り返し1

やがて、折り返し地点にトロッコが続々到着しはじめた。
去年ワタクシが乗ったときは平日だったため、ワタクシの他に乗客がもう1組・合計2台で走ったのだが、今回は連休中だけあって来るわ来るわ。
十数台は集結してたと思います。
大盛況でめでたい限り。
こんなにたくさんのトロッコにお目にかかれるチャンスはあまりなさそうなので、写真撮りまくり。

折り返し2 折り返し3 折り返し4

そして、去年は折り返し地点にある回転台でトロッコを一台一台手で回転させて方向を変えていたのが、今年は折り返し地点の線路がヘアピン状になっていて、ひたすら進んでいけば元の線路の上を帰っていけるようになっていた。
このあと乗りにいったら、ワタクシは両方の折り返し方法を体験しました、ってことになる。
なんか得した気分だ。

その後は、乗車地点までトロッコたちと並走。
乗っているのは知らない人々だが、お互い楽しい気分で走っているから目が合ったら手を振り合ったりして、実に素敵な5kmだった。
全然「こぎ登った」気がしない。
もしツアーに空きがあってユースの車で運び上げてもらっていたら、この5kmは無かったはずだ。
なんか、ものすごく得した気分だ。

トロッコ王国の受付についたのは、正午。
13:00出発だから12:45に乗車位置に来るように言われた。
ということは、いま帰り着いたトロッコがもう一往復してきたらもう乗れる、ということだ。
混んでいるといっても、そんなもんか、と思ってたら、ワタクシの次に受付に来たお客さんから14:00出発の便に乗車することになっていた。
すごいタイミングの良さである。

トロッコ王国でも軽食を食べられる施設があるのだが、今日はちょっと混んでいたのでパス。
すぐ近くにニウプで唯一(たぶん)の食堂があり、去年食べた羊肉カレーが安くてうまかったので、今回もそこに向かうことにする。
ちなみに、その店は、去年泊まったファームインと同じ人が経営している。
羊の農場の直営なので、メニューは羊肉カレー、羊肉ソーセージ、羊乳ソフトクリーム、などである。

店に入ってリュックをおろし、レインスーツの上も脱いだら、なんだか背中が異様に寒い。
リュックをしょった背中に、大量の汗をかいていたのだった。
綿シャツを脱いでみると、背中の部分が絞れるばかりになっていた。

これは着てたら風邪ひくなぁ、と思ってイスの背にかけて乾かそうと試みた。
幸い、綿シャツの下に着ているティーシャツの方は登山用品店で買った速乾性の新素材(ダクロンQDかなんか)でできているので、着たままでもあっというまに乾いた。

しかし、カレーを食べ終わっても、まだ綿シャツの方は乾かない。
一瞬、トロッコにかけて走ったら乾くんじゃないかなぁ、という考えが脳裏をかすめたが、さすがにそれはありえねーだろー、と考えて却下。
駐輪してあるマウンテンバイクを物干し竿代わりに綿シャツを干してみた……ら、充分ありえねー様相を呈していたので、早足でその場から立ち去ってトロッコの乗り場に向かった。

待合スペースのベンチで、小学生くらいの息子に
「○○くんも運転できるかなぁ? 運転してみる?」
などと話しかけている母親を見かけて、かなりイライラした。
ここのトロッコの操縦条件は、自動車の運転免許があることである。
父親の方はそれを知っていたらしいので、実際に○○くんが運転するような事態にはならなかったものの、子どもの安全面に関する限り、同行者任せにして自分は知らんと言う大人は許せん。

トロッコの乗り場では、まず各自が乗ることになったトロッコのナンバーが発表された。
いくつかあるトロッコの型によって、操縦方法に若干の相違があるという説明のあと、係の人が
「幾狭さんは、前回乗ったときは何号車でしたか?」
と、マイクを持ったまま名指しで尋ねてきたので、すごくびっくりした。わりには、落ち着いて即答できたと思う。
「覚えてません。」

今回ワタクシに割り当たったトロッコは、前半分が自転車2台を横に並べたようなつくりで、後ろ半分はベンチのような感じになっており、前後2名ずつ、合計4名乗れそうなタイプだった。
それに一人で乗るわけだが。

トロッコ

この型のトロッコは、紐をひっぱってエンジンをかける。
係の人は
「体験観光ですのでお客様にエンジンをかけていただきますが、難しいようなら呼んでください。」
と言っていた。
しかし、へたをするとごく普通のオートマチック車のエンジンをかけられないことさえある人間に、そんな器用なことが出来るわけはない。
申し訳ていどに2~3回紐を引っ張った後、すぐに係の人を呼んでエンジンをかけてもらった。

そして、自転車状になった前座席についているペダルが、操縦とはなんの関係もないことも判明。
ハンドル(これも動くわけではない)の下にそれらしき突起があるのでそちらに足を乗せてみたが、ペダルがあるのに足をかけないのは落ち着かない。
いろいろ試して、結局からまわりするだけのペダルに足をかけることにした。

いろいろ試しているうちに、ワタクシの出発の順番が回ってきた。
「行っていいですよ~」
と言われたが、さっきの係の人に言われていた「前のトロッコとの車間距離100m」になっているようには、あんまり見えないのですが、いいんですか?
「いいですよ~」

発車。

続く
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2009.09.28 背脂紀行 1
9月の5連休は、地元にとどまってサイクリングしたり散歩したりして、のんびりすごそうかなぁ、と思っていた。
今ワタクシが住んでいる町は僻地もイイとこなんで、玄関を出て5分も歩けば既に森林浴だ。
20分サイクリングすれば、川原で鮭の遡上をぼんやり眺めて和める。
そんなすごし方も悪くない、と。

初日からフルタイム休日出勤したあげく、
「このまま地元にとどまってたら5日間ずっと朝から晩まで惰性で労働して終わりそうだ」
ということにハタと気付いたのが、連休2日目も暮れかけたころのことだった。
急遽、「ここ以外のどっか」に出かけることに決定。

急遽なので、行き先は近場に限定される。
まっさきに思い浮かんだのは、去年の夏に行ったトロッコ王国。
ビフカ町ニウプにあるファームインに電話をかけたが、さすがに満室。
次にかけたナヨロ市のユースホステルにかろうじて空きがあり、そこに滑り込んだ。

交通手段としては、できれば自転車を使いたかったのだが、町内の隣村との境のあたりの国道でヒグマの目撃情報が頻発したため断念。
列車で出かけるなら、目的地が近場だから出発が遅くても大丈夫、と3日目も出勤し、ダラダラ仕事して(ナマケモノの節句働きとはよく言ったもんである。)、ユースの夕食時間帯ギリギリに到着する鈍行列車に乗る。

ナヨロ市郊外のニッシン駅に到着したのは18時過ぎ。
とっぷり暮れていた。
駅からユースまで目と鼻の先だが、道の左右は田んぼ、ユースの裏は山という立地条件のため、街灯がほとんどなくてほぼ真っ暗だった。
このユースには日没の遅い夏場にしか来たことがないのでギャップにびっくりした。

ちなみに、このあたりは緯度が高いためか、夏冬の日照時間の差は南の方と比べてかなり大きい。
故郷のサッポロが北緯43度、ここに来る前に住んでたアサヒカワが北緯44度、今住んでる町は北緯45度近くで、緯度にしてわずか2度以内の移動だが、それでも引っ越すたびに新しい土地の夏の日暮れの遅さに大変びっくりしたものであった。
石垣島から礼文島に引越しなんてことがあったら、さぞかし面白かろう。

チェック・イン時に、翌日のツアーの状況を尋ねた。
満口だった。
この連休に前日予約は無理だろうと思っていたので予想通り。
マウンテンバイクのレンタルを予約できただけでもラッキーだったと思う。

できたらマウンテンバイクと一緒に車で運んでもらうダウンヒルツアーのうち、「松山湿原コース」に参加したいと思っていた。
そのツアーだったら、ニウプの松山湿原の駐車場で車から降ろしてもらい、湿原まで登山したあと3kmくらい自転車で下ってトロッコに乗り、あとはユースまで40kmくらいのほとんど下りの道を、周りの景色を堪能しながら自転車で帰ってくればいいだけだ。

しかし、最初から自転車で同じコースをたどるとすると、80km以上のサイクリングで往路はほとんど登り坂、ということになってしまう。
ニウプという土地は、ひらたく言えば山の上である。
昨年ニウプを訪れたときは別ルートから登ったのだが、下りは「松山湿原コース」と同じ道を走った。
その下り道で、自転車のペダルを漕いだ記憶がほとんど無い。
そこを登ることになる。
帰宅の翌日には出勤だから、あまり疲労は残したくない。
迷うところだ。

ユースの案内ファイルには、他にもいろいろなコースが乗っている。
無難に片道20kmあたりのコースに行ってくればいいのかもしれない。
しかし、そこにはトロッコは無い。

決めかねたまま、その日は就寝した。

続く
2009.09.16 本宅更新
3ヶ月ぶりくらいの本宅更新。

いただきものコーナーに、ドラ猫さんからの素敵な暑中見舞い。
実は、7月中にいただいておりました。
UPが遅れて申し訳ありません。
ドラ猫さん、ありがとうございます~

雑文「俺は女だ!」コーナーにfile12・宿屋編 UP。
ここで今年の珍道中を書いてたら思い出した、去年の珍道中の1場面です。

創作の方は全然進んでませんが、某行事が終了したことだし、エネルギーがチャージでき次第、続きを書き……たいとは思ってはおります……
2009.09.15 珍道中2009・10
出雲空港に到着して搭乗手続きをしたり手荷物を預けたりした後、すこし時間があったので空港内の土産物屋のあたりをウロウロしていたら、隣の棚を見ていたνさんが嬉しそうに手招きをしていました。
なにかと思って行ってみると、ありました。
七冠馬
「純米 七冠馬」。そしてさらに「純米吟醸 七冠馬 一番人気」。
いちもにもなく両方「買い」です。
νさんありがとう~~♪

搭乗口で案内を待っていたら、これから乗り込む飛行機の到着が若干遅れたため、離陸も5分ばかり遅れる、という旨のアナウンスが入りました。
到着機遅れ表示

νさんと、
「毎日なにかかにか交通機関が遅れましたけど、やっぱり、最後までなんか遅れましたね~。」
「まあ、でも、この程度で済んで良かったですね。伊丹空港での待ち時間を多めにとっておいて良かったです。」
などと暢気に会話をしておりました。

出雲空港発 伊丹空港行きの飛行機は、無事に5分遅れで離陸しました。
往路、伊丹空港から隠岐空港までの飛行機は80人乗りくらいで「うわ、ちっちゃい~」と思ったものでしたが、ここで乗った飛行機は40人乗りくらいでした。
到着が遅れただけあって、エンジンの調子はあまり良くなかったのではないかと推察されます。えらく揺れました。
着陸体勢に入ったところでヤジロベエのごとくものすごい揺れ方をして、「こんな街中で落ちたら民家につっこんで大惨事だろうなぁ」などと思ったくらいスリリングでしたが、無事に到着。
(なんか「無事」の意味が違ってきたような気が……)

伊丹空港で夕食です。
関西っぽいゴハンと思ったのですが、いまいちピンとくるものがなくて、結局中華。

のんびりショッピングエリアをぶらぶらしていると、いつのまにかνさんの手にはスイーツの紙袋が。
そして、いつのまにかワタクシの手には激辛スナックの紙袋が。
やはり「自分にお土産」は重要です。

うろうろしていると、νさんのネコセンサーにいろいろなものがひっかかります。
にゃんこ
こんなのとか。

ワタクシはと言えば、なにかのカンバンに「ネコ」の文字を見た! と思ったら「○○フィーネコレクション」とかいう文字列でした。
ネコセンサー誤作動。

大阪の空港だけあって、タ○ガースのグッズを売っているショップがあり、キュートなとらじまのしっぽグッズがネコセンサーに引っかかったνさん、長考の構え。
しばしの後、νさん曰く、
「かわいいけど……別に私阪○ファンってわけでもないし……」
血の気引きました
「νさん! ここでそんなこと言っちゃダメです! すぐ離れましょう!」
と囁くが早いか、ワタクシがその場から速足で離脱すると、νさんも、
「はっ! そうでした!」
と、すぐに合点して速足で後に続きました。
充分な距離をとったのを確認して安堵の溜息をつき、顔を見合わせて脱力笑いしました。
(じゃっかん偏見に基づく行動があったことを某球団ファンの方にお詫びいたします。)

さて、あとは一路ほっかいどをめざすばかり。
チトセ空港行きの便の搭乗口へ向かいました。
すると、なんとしたことか。
チトセ空港行き搭乗口のベンチには、我々の他に一人の乗客も見当たりません。
このお盆期間に??? と思っていると、グランドホステスさんが二人ばかり、こちらに向かってきます。
そして、以下のような内容を、たいへん丁寧な口調で説明してくださいました。
「ここからチトセ空港行きになります飛行機ですが、こちらに向かっている間にエンジンの不具合を起こしまして、到着が遅れております。到着いたしましたあと、エンジンの点検を行いますが、本日中に出発できない可能性が高いです。もし整備がもっとも早く済んだ場合で、30~40分程度の遅れとなります。」

……はい?

「つきましては、このままお待ちいただくか、羽田経由の便に変更していただくかということになりますが、出発が明日になった場合の本日のお泊まり先、羽田便への変更につきましては、こちらで手配させていただきます。」

……どうやら、それで他の乗客の皆様は羽田経由便に変更されたようです。

しかし、我々の場合、今から羽田経由便に変更したとしても、チトセ空港に着いてから帰りの列車がないのです。どっちにしても、帰宅前に1泊増えることに変わりはありません。
そうなると、チトセで宿を探すより、こちらで「航空会社にお任せ・宿代そちらもち」で宿泊したほうがはるかにマシです。
それに、運よく30分くらいの遅れで済んだら、予定の列車で帰れます。
このまま待つことにしました。

その間に、JRに電話して、予約してあった列車に遅れた場合のチケットの扱いについて問い合わせます。
結果。
ワタクシのサッポロまでの切符は、予約してあった列車に乗り遅れても、本日中に乗れれば自由席なら有効。その場合、指定席分の払い戻しは無理。翌日の乗車になった場合、全て無効。乗車券も指定席権も、払い戻しはできず。
νさんのアサヒカワまでの切符は、乗車券についてのみ当日でも翌日でも有効期限内なので使用可能。乗り遅れた場合、指定席券と特急券が無効になって払い戻しがきかないため、あらたに自由席特急券または指定席特急券の購入の必要あり。

電話口のJR職員さんより、発車時刻前なら最寄のJR駅で切符の変更や払い戻しが可能、という御親切な提案がありましたが、我々がもう伊丹空港の搭乗口にいるんだって話はしてあったよな、確か。
どこだよ最寄のJR駅。

グランドホステスさんに、列車に遅れた場合に買いなおさなければならないチケットがある件について相談したところ、その分は保障されるとのことでした。
金銭面での損害は出ないことが確定し、すっかり大阪で泊まる気
矢でも鉄砲でも持って来~い!
と思いながら待っていたら、間もなくグランドホステスさんがやってきました。

エンジン点検の結果、異常がないことがわかったので、今すぐ出発します。

という御案内でした。
遅れは30分程度。
待ってて良かった。

みんな羽田経由に変更と聞いていたので、我々の貸切だったらどうしよう?! と思っていたのですが、後からもう1人待つことにしたお客さんがあらわれたそうで。
1人しか違わなくても、すこし気が楽になりました。
というわけで、40人乗りの飛行機に3人で乗ってチトセ空港へ向かったのでした。

こういう場合の常で、機内サービスは良かったですよ。
一人ひとりに客室乗務員さんの手書きのカードをくれたり。
飴玉を山ほどくれたり。

というわけで、無事に予定の列車に乗って帰宅することができました。
あ、でも、その列車の発車がなぜか数分遅れたけど。
大勢に影響なし。
めでたしめでたし。

色々あったけど、楽しい旅でした。

~終わり~

追伸
νさんの猫は、出発前にきちんと
「幾狭さんと旅に出るけど四日後に帰ってくるから心配しないで待っててね」
と言い聞かせておいたかいがあって、ちゃんと「おかえり~」って出迎えてくれたそうです。
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