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2012.05.20 ピアノ
昔々あるところに、天才的なピアノ弾きがいました。
彼の奏でるピアノの音は、美しく、繊細で、神秘的で、聴く者全ての心をとらえて離しませんでした。
ある日彼は、王様によばれ、御前でピアノを弾きました。王様はいたく感動され、その日聴く予定だった曲を皆聴き終ってからも、彼を帰そうとはしませんでした。
それから毎日、ピアノ弾きはピアノを弾きました。
王様が仕事をなさるときは仕事部屋で。
王様がお食事を召上るときは食堂で。
王様がお散歩をなさるときはお城のテラスで。
王様がおやすみの間は寝室で。
ピアノ弾きは昼も夜も、静かな優しい曲を奏で続けたのでした。
そのうち彼は、だんだん痩せていって、ある日とうとう消えてしまいました。後にはピアノの音だけが残りました。
ピアノの音は、ずっと王様のあとについて来ました。
王様が仕事をなさるときは仕事部屋で。
王様がお食事を召上るときは食堂で。
王様がお散歩をなさるときはお城のテラスで。
王様がおやすみの間は寝室で。
かそけく憂いをおびたピアノの音が、昼も夜も聴こえてくるのでした。
それから王様は、ずっとピアノの音を聴きながらお仕事をなさり、』お食事を召上り、お散歩なさり、お休みになったということです。
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2009.08.03 初夏
ほっかいどがいちばんうつくしい季節の真昼に
ほっかいどでにばんめに大きな街の駅前通りを
ちいさなおじいさんと
ちいさなおばあさんが
歩いていた
速足で通り過ぎる人々の流れの中
エタイの知れないビルの森に
怯えた視線をさまよわせながら
道にまよったヘンゼルとグレーテルのように
しっかり手をつなぎあって
ゆっくり ゆっくり
歩いていた
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